信じていたものが引っくり返る瞬間、白かったものが黒に塗りつぶされる瞬間、私は深くため息をつく。
うろたえる必要は何もない、ただあるがままの姿に戻っただけだ、と自分に言い聞かせるように。
解けかけた膜の下から新たな膜がまた一枚。
開きかけた扉は再び閉ざされる。
固く固く閉ざされた扉の向こうの世界の終わりは再び深い眠りに就く。
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