2008-06-24

社会人になって10年、今までのほほんと働いてきた。

SEとしてシステム構築やらお客様への提案やらを生業にしてきたが、

先輩も同僚も後輩も、それぞれ得意な分野を持って仲良く働いてきた。

競争というのは他社とするもので、社内では一致団結、協力していい仕事をするものだと思っていた。

しかしさすがに10年も働いていると、敵は他社だけではなくなるらしい。

いつの間にか、敵意は社内から感じるようになっていた。

どれだけ自分の存在感を大きくするか。

いかに出世を早くするか。

そんな競争に、知らず知らず巻き込まれていた。

そういう価値観の人がいて一緒に仕事をしていたんだと知って、虚しい気持ちになった。

仕事が好きで、うまくいったときの達成感を味わいたくて働いていたのに、

その成果を疎ましく思っていたり、その成果に乗っかりたいと思っていたり、あわよくば横取りしたいと

思ってる人が少なからずいる。

そんなことを意識しなかった僕は、組織というものを甘く見ていたし、世間知らずでバカだったんだろう。

そしてある意味で、幸せだったとも思う。

しかし、そのことの端緒をつかんでしまった今、もう前のように仕事が好きだというだけで働くわけにはいかないだろう。

評価ばかり気にする人の近くにいると、本当に疲れる。

言葉尻で揚げ足がとられるんじゃないかと思う。

あからさまに外しにかかられると、怒りとも悲しみともつかない感情に襲われる。

僕はもっと広い視点でこの事態を捉える必要があるんだろうと思う。

今、目の前で行われているパワーゲームに気を取られていると、自分が消耗してしまうことは明らかで

それよりもっと、ずっと前を見て、もしくはもっと自分だけを見てもいいかもしれない。

僕が生きている世間は狭い。見えている世界もまだまだ狭い。

それでも、狭いことを理解したうえで、今の状況を別な角度から眺めて、乗り切って行こうと思う。

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