http://d.hatena.ne.jp/inumash/20080419/p1
本題とは関係ない所で恐縮、なおかつinumash氏の論旨に言及というよりは単に一部分をダシにしてるだけで申し訳ないです。
しかもお読みになる方には今熱いパフュームとは何の関係もない話題だということを先にお断りしておきます。すみません。
中田ヤスタカ本人は「自分は音楽の人ではない」と明言してる。『ファッションの方が面白い。“音楽の人”はつまらない』とまで言ってる。
僕は上記の発言を直接見た(聞いた)わけではないんですが、中田ヤスタカ氏に限らず創作家でこのような発言をする人たちは結構いますよね。そんな本気じゃないっすよ、みたいな。あとよくあるのは「自分は単なる職人」みたいなね。決して彼等が嘘を言ってるわけじゃないんですが、根っからの本心というわけでもない場合が多々あると思います。もちろん人の本心なんてテレパシーでも無ければ分かりませんがね。
なんらかの創作する人は自分の作品を何から何まで屈託なく誇らしげに思っているわけじゃないし、よく悪口でオナニーに例えられる創作も実際にはそんなに気持ちよいもんじゃない。そしてポップミュージックみたいにシンプルなものでも思いのほか自分の作品は自分では批評しにくく価値の見定めが難しいものなんです。これは知識豊富な批評的な作り手でも多分同様です。(2ちゃんねらぁ辺りのギャラリーに「プロとして無責任だ!」とか糾弾されそうですね(笑)。)
でも本気じゃないみたいな発言もふざけたり逃げたりしてるわけでもないんです。多かれ少なかれ色々照れとか恥とかこんなんでえんやろかとか創作に対する屈託があって結構これデカイものなんです。
だからといって創作家の発言を過剰に裏読みしたり、創作する人と対する時に気を使いすぎる事もないんだけど、評論っぽいものを書く人はこの事を頭の隅にでも置いててもらえるといいかもしれないです。
ただちと誤解を受けそうなんだが上記に書いた屈託に付いて情念系の私小説作家の創作の地獄の苦しみ(笑)みたいなやたら暗いものにとらないで下さい。たぶんそういうのとも違うんだなこれが。
ちなみに余談ですが、underworldの引用ってのは僕もなんなのか分からないが、Daft Punkの引用というのはリニアモーターガールのイントロのフレーズが
Daft PunkのDigital Loveのサンプリングフレーズにやや似ている事を指すのかな?もうちょっとそっくりなら孫引きってことになるが。
ま、いずれにしてもそこはinumash氏の言うようにたいした問題じゃない。
何よりいえるのは、 好きなこと=うまい ではないってことだ。 いくら音楽は好きではないといったって、才能がそっちに向いていれば 音楽のほうが売れてしまうんだなあと思う。
そんな大仰な事か? 過去に「小西の二番煎じ」とか心無いひでぇ事を言われて「自分は音楽の人です」なんて言えるかよ。常考。 端から見りゃ的外れな批判でも本人はかなりショックな...