2008-04-13

http://anond.hatelabo.jp/20080413013513

人の心はねぇ。ずっとそばにいて、すっかり理解していると思っていた人の中に、全く自分の理解の及ばない世界を見つけてぎょっとすることだってあるから。理解できないことがあるのは仕方ないし、どこかで諦めるしかないんじゃないかな。(大元の増田エントリのように、理解しようと問いかけることはそれ自体に価値があるけど。)

ただ、理解できなくても尊重することはできる。この二つを混同しないでほしい。

あなたが理解できない人たちと全く関わらずに生きてゆけるならまあいいんだけれど、世の中には多分あなたが理解できないような人の方が多いから、普通に生活していれば何らかの形で関わりを持たざるを得ないだろう。その時、相手にはそういう生き方をする(あなたには理解できない)理由があるのだということを認めて尊重することが出来ないと、色々不快なことを呼び込むことになるだろう。表面だけの付き合いをするってことじゃないよ。「私はあなたのことが理解できないけれど、あなたがいてくれて良かった」と思えるかどうかってことね。

あとちょっと蛇足だけど、それなりに名作と言われてる小説とか戯曲には、自分の置かれている状況を直視しようとしない人ってのは繰り返し描かれてるから、そういうのを深く読み込んでみるのは理解の手がかりになるかもしれない。また、現実は「流されるか流されないか」の2分法ではなく、自分が逆らっていた流れ自体が局所的なものにすぎなくて実は全員が(流されている人もそうでない人も)より巨大な流れに乗っかってるだけだった、とか、重層的なレイヤになってるものだから、そういう観点で自分や相手を相対化して眺めることもできるかもしれない。

記事への反応 -
  • おそらく。 そういう連中に、事実と真正面から対峙することを求めてはいけない。あまりにも残酷だ。

    • 知らぬが仏というわけですか。 それが事実なら、人間と言うのは、なかなか便利な心を持っているんですね。 自分が知ると死にたくなるようなことを考えることを、無意識で回避でき...

      • 一部に誤りがある。正確には、そういう便利な心を持った人間もいるということだ。 正直、私は彼らを羨しく思う。しかし同時に、彼らのようにはなりたくないとも思う。 それはあなた...

        • ある日突然、絶望を突きつけられるかもしれない。そんな、彼らの器に入りたくもないです。 今は、絶望に気付かないかもしれない。でも、いつ気付いてもおかしくない。そんなのはイ...

          • 「今は」ではなく「いつまでも」気付かない。 自分を騙すことにも偽ることにも、そのことから目を背けていることにも、一生、気付かない。 だから死ぬまで幸せ。それでも羨しくはな...

            • 人の心はねぇ。ずっとそばにいて、すっかり理解していると思っていた人の中に、全く自分の理解の及ばない世界を見つけてぎょっとすることだってあるから。理解できないことがあるの...

              • そういう人たちを軽蔑しているわけでは特にないです。 そういう人たちも、社会を動かす上では必要であることは、理解しています。 無機質な仕事でも、誰かがやらなければいけないこ...

            • なるほど。彼らは、他人から指摘されたとしても、その指摘すら自分のフィルターを通さないということですか。 うーん、今の自分の器で、彼らを見ると、絶対になりたくないですが、 ...

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