2008-03-24

優先順位つけてよ。

会社で社員がやることをがっちり決めてくれると楽だと思うんだが、どうだろう?

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たとえば会社で社内ブログってできたとするじゃん?

こういうのに先陣切って余計なことを書くとろくな目に遭わないから、みんな様子見るじゃん。

社長が「みんな記事かけよ」と朝礼で声をかけたりするわけよ。

最後に社長がすっげー怒って、「おまえら絶対記事を書け!」って言ったとして、じゃあ俺営業いかないからずっと記事書いてるわ、ってやったら怒られるよな?

でも、じゃあどれくらい記事を書いてどれくらい営業行ってたらいいのよ?

そういえば、入社以来毎週月曜日ラジオ体操ってあるけど、あれブッチして営業出たらいかんの?

意表をついて朝早く訪問したら意外とチャンスかもよ?

あとさあとさ、社内勉強会ってあるじゃん?誰かが勝手にやるやつ。あれやると評価されるらしいけど、外回りとどっち優先したらいいの?

企業ではこういう場面で「空気を読む」ことが要求されることが多いよね。

今すぐ出ないと遅刻するけど、今月中に書かないといけない日報があったらどっちを優先するのよ?

たとえばこんな風に優先度を定義してよ。

 1.社会的に問題となる行動をしないこと

 2.社長の命令に従うこと

 3.部長の命令に従うこと

   :

11.月に一本、会社ブログに記事を書く

12.既存のお客様から可能な限りたくさんの注文を受注すること

   :

15.会社ブログにできるだけたくさん記事を書く

16.新規のお客様をできるだけたくさん開拓すること

この優先順位なら、一本目のブログの記事は既存営業より優先されるから、営業成績がよくてもブログの記事を書かなかったやつは評価されない。その代わり、一本書いたあとは既存のお客様からの受注成績が評価の対象になる。

また、既存顧客をちゃんとメンテしていれば、新規開拓よりブログを優先してほしい、という会社メッセージも明確に定義されている。

もし会社が「会社ブログに二本目以降の記事を書く」の優先順位を17にしていたとしたら、社員としては、「あ、つまりブログはそれくらいの優先順なんだな」と判断できる。

上司の言うことを無視して強引な営業を行う社員A君は、この優先順位の元ではあまり評価されない。

でも、会社的にはちょっと無理してでも成果を追求したいと思えば、会社側はA君と面談して、「新規開拓の優先順位を4にします」と定義すればよい。この結果A君は、営業上必要だと思えばブログもかかず、係長の指示をブッチして営業に出ても許される。この結果経営が安定してきて無理をしなくてよくなれば、A君の優先順位を元に戻せばよい。

こうすることで、会社として社内ブログの記事をどれくらい大事に思っているのか、お茶くみの役割はどれくらい大事だと思っているのか、明確に示すことができる。上司の指示があったって法律は守らないといけないこともすぐわかる。

上司の側はすっごいめんどくさそうだけど、一度内容を定めてしまえば、ほとんどの社員に対しては同じ優先順位が適応可能だろうし、そうでない場合も問題が出た時に変更を考慮すればいいのだから、意外と負担にならないかもしれない。社員としては、工夫の余地が少ないように見えるかもしれないけれど、どこまでの無茶が許されるのかが明確になるから、案外動きやすいんじゃないか。どうだろ?

  • ま、それはマクドのマニュアルと同じ。 マニュアルつくるコストとベネフィットの問題ですわ。心的なものも含めて。 米の人は圧倒的に得意だよな。マニュアル化。

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