大学4年生になって、いまさらながら初めての海外旅行に行ってきた。
いや
まじでね
おもろい国でしたよ
すべてが。
なんか独特の匂いがする。これが中国なのか、と。
中国語なんてニーハオ、シェーシェーしか知らないし
英語はほぼ通じない。(俺もぜんぜん喋れないけれど。)
ジェスチャーと筆談でなんとか意思の疎通をする。
北京に行く前から一つ決めていたことがあって、
それはあんまり贅沢しないで、地元の人間にできるだけ近い水準で旅行を楽しむってことだった。
それにおまえ現地の水準がどんだけか知ってんのか、かっこつけるなバカ
って言われればそれまでなんだけど、
高いホテルに泊まったり高級なレストラン入ったりして過ごすよりは、少しは現地の人たちの生活文化に触れられるんじゃないかなと思った。
だから、一泊千円もしない宿に泊まったり、安くて小汚い食堂でご飯食べたり、屋台で買い食いしたり、店の商品は可能な限り極限まで値切った。
また、移動でタクシーばっか使うなんてことはしたくなかった。
それが結果的にものすごくいい経験になった。
平気で匂いのキツイ肉まんみたいなの食べてたり、
カップルがキスしてハグしてたりする。
それに列車に乗るときは並ばないし横入りなんて当然だった。
肩がぶつかってもなにも言われないし、言わない。
終いには物乞いが地下鉄に乗ってきた。
路上では老若男女みんな痰やツバを平気でペッペ、ペッペと吐いてる。
若いお姉ちゃんが歩きながら路上でツバやゲロを吐く姿は本当に衝撃的だった。
半日街を歩けば鼻水は真っ黒になるし、地面なんてものすごく汚い。
うんこも落ちてた。人間のものじゃないかなと思った。だってすごく大きかったから。
一国の首都がこんな感じなんだから、きっと地方はもっとすごいに違いないと思えた。
日本では考えられないことがホントいっぱいあった。
すごい所に来ちゃったな
って思った。
でも2,3日すると痰やツバ吐き、
股の部分が意図的に裂いてあるズボンを履いたちびっ子が路上でオシッコしてたり、
警察がパトカーの中で寝てたり飯食ったり電気カミソリでヒゲ剃ってたりする様子が平気になってきた。
なんか大らかというか適当というか野蛮というか、そんななんとも言えない中国の感じがとても刺激的でエキサイティングだったし、好きだった。
日本に帰ってきて思った。
トイレには鍵が付いてるし、紙も流せる。ちゃんと個室には仕切りも付いてるし。
家電なんかも断然性能いいし、安い。
それに、日本には無い変に飾らずリラックスした感じがすごい魅力的だった。
そんな北京での8日間だった。