メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスにはITがわからぬ。メロスは、はてな村の増田である。日記を書き、ブクマで遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のlivedoor Blogの市にやって来た。
(中略)
老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「なぜdisるのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人をdisったのか。」
「はい、はじめはid:sync_syncさまを。それから、id:reponを。それから、id:kagamiを。それから、それから…。」
「おどろいた。国王は乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、読者の心をも、お疑いになり、少しく派手なトラバをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば名指しでブログに書かれ、disられます。きょうは、六人disられました。」
聞いて、メロスは激怒した。「呆れた王だ。生かして置けぬ。」
…続きますん!