繋がる、リンクするツールがいろいろあること自体を問題化してもしなくてもよいのだけれど、いまいち、乗り切れない部分がある……感覚的なものとして、画面からはみださんばかりにブログの書き手だとかツールの使い手が押し出されてくるというのが面倒というか、相手にしたくないというか。画面に対する接し方が違ってくるのは問題ないのだけれど、あるモードにやられっぱなしになっているのだとしたらいただけないかもしれない。
自己内対話的なもの、日記的なものを書く書き手も確かにどこかに存在しているのだろうけれど、その人たちも背景としての騒々しさ(!)にやられているのか、「ここには書けない」等の言い回しが多くなっている気もする。むしろ逆に、「ここにしか書けない」というような感覚でウェブ日記を書いていたときが自分にも、まわりにもあったような気がするのだが、微妙に遠い。まあ、自分の検索能力が低いというのもありえるけれど、とりあえず日記書きを自認する人は、日記を書くときに訪れる他者の目に押し潰されそうな感覚なのか倦怠なのかわからない不気味なもの(Web2.0?)……にめげずに,立ち向かって無化していってくれると楽しくなるかもしれない。まあ、そのブログスペースは他ならぬあなたのものであり、紙(のメタファー)であるということで。ブログは公共空間であるから、きれいな仮面を纏って論を展開し活発で素敵な社交(嘘)を展開するべきである!といった意見もあるにはあるだろうけれど、仮面であるのならば、今にも剥がれ落ちそうなボロの仮面もまたあり、仮面を繕い続けるような内的で私的な仮面もまた可能であると思うので、各人が選択する、あるいは選択できないままに仮面を手にしているということで、気ままに文章を打ち込んでいただけるとあり難い。