2007-12-27

バッターホームランを打つためにボックスに立った

鋭い眼光はピッチャーの一挙手一投足を捕らえ、次にやってくる球筋を的確に分析する。

これなら打てる。

確信があった。

バッターは迷わずにバットを振った。

渾身の力を込めて。

だが、球は落ちたのだ。

思ってもみないことだった。

あのピッチャーの癖、フォーム、タイミング立ち位置全てを計算したはずだった。

だが、球は落ちた。

バッターの目の前で。

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