2007-12-01

http://anond.hatelabo.jp/20071201034221

お金」という物理的実体がなくなり、「与信枠」と「決済」だけになってしまった世界というのは充分想定可能です。要するに Suica で一日の暮らしが全部成り立つような世界で、会社からの給与振込みも全部ポイントの移動によって行われるような。こういう世界でのお金の総量は「その世界の人の与信枠全ての合計」なのか、「ある瞬間に未決済の総額」なのか、と考えると「与信枠を決める人」(クレジット会社審査部)が偉いことになります。実際、それと同じ権力を行使することで世の中からお金をごっそり減らした例として、マネックス証券ライブドアの株の信用取引の掛け目をゼロにしたという実例があります。

それよりもっとラディカルに、そもそもみんなプラチナカードSuica (限度額無制限)を持っていて、決済日に支払えなかったら破産、というシステムならどーなるか? Fischer Black という人がこういう想定で "Banking and Interest Rates in a World without Money: the effects of uncontrolled banking" という論文を書いているようです(手元にあるのですがまだ読んでいません)。

追記:経済学として論理的に正しいかどうか知りませんが「みずほ銀行券」でぐぐると面白い読み物がひっかかります。

記事への反応 -
  • お金という概念がなくなった時のメリットとデメリットは何ですか? もやもやとあやふやに思い浮かぶのですが、何せ知識不足+知恵足らずなので断言できません。 地球温暖化や自殺者の...

    • 「お金」という物理的実体がなくなり、「与信枠」と「決済」だけになってしまった世界というのは充分想定可能です。要するに Suica で一日の暮らしが全部成り立つような世界で、会社...

    • 『共産主義』で調べてください。今更再議論するまでもない話題です。

    • 共産主義というか、本当に商取引が消滅した世界というのはどんな感じかちょっとだけ考えてみます。 戦争に負けた国などでお金が紙くずになることはあり、物々交換が広まるのですが...

      • 太平洋戦争直後の日本では、実際に円が紙くず同然になった。また、多くの企業が経済活動体として滅んだ。で、何がおきたか。 まず占領軍としては強権を発動しながらも、日本人を奴...

    • http://anond.hatelabo.jp/20071201034221 私は、だけど お金というものは、人が働いた苦労を目に見える形で実体化したものだと思う。 そしてお金は生活をするために必要なものと、税金を払ったり...

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