トラウマはうつ病のトリガーにはなるかもしれないが原因ではない。
こういう文章がブックマークを集めていることに
この国の精神病理に対する理解の低さが表れていると思う。
それなりに社会で過ごしているとたまに奇妙な人間と出会うことがある。
会話の節々には有名なモノやコトがちりばめられ、いかにもそれに自分が参画しているような、インサイダーのような口ぶりで話す。特に有名な、権威のある人と会った、話した、飯を食ったというような話が多い。
よい趣味のアピールも好きでオペラだとか絵画の評論とか聞かれていないのに滔々と語る。しかし専門外なので薀蓄は正しいかどうか分からない。またいかに海外に頻繁に行き来し通じているかの話も好きだ。
限りなく怪しい。そう本能的に感じるのだが、それは尻尾をつかませないからでもある。
例えば機械式腕時計に関する薀蓄を披露しているときに彼の腕を見ると何も着けていない。それを指すと「もう時間に縛られるのはいやだからね」と上手い事をいってはぐらかされる。もちろん、いい訳通りの可能性もある。
VIPとのお付き合いも、結構な趣味の薀蓄も、紹介したがる美味い店も、新聞やおとなのOFFとかモノマガジン読んでるだけなんじゃないのかと思わないこともない。
社会的な肩書きは本物だ。露骨な詐欺師ではない。業務上の取り引きがあるならもう少し調べてもいいが、ただの顔見知りにそこまですることもない。
結局怪しいと思う根拠も怪しくない根拠も見あたらないままなのだ。
ここで困るのは対応である。
私は社会人だ。限りなく怪しいオーラが出ていてもハッタリである確証はない。本人に確かめるなんて失礼な真似もできない。また庶民にはわからないがセレブの社交というものはそういうものなのかもしれないではないか…全然そんな気はしないが。
仕方が無いから損をしない程度にどちらかというとVIP寄りの扱いをする。日本の権威と友達のように振舞う彼を信じるならそうせざるを得ないではないか。まあとにかく、失礼の無いようにするのだ。
しかしハッタリであればこれは奴の思う壺だ。あるいは韓信の股くぐりに過ぎないのか。
わからない。
この手の人間が世の中つまらなくしてるんだと心から思う。
大作娯楽映画の話を気軽にみんなで話してるのになぜかそれに怒って映画史のようなものを語り出した奴とかいたよ。
頭が悪いから「詳しい=偉い」って発想の元に行動しちゃうんだろうな。
逮捕はいろいろと延びて12月24日になる模様。証拠固めと不明人物発見に手間取っているため。
彼のことをブログに書いたおかげで休業させられた某女優は(逮捕をうけて)マスコミの
取材でこういうね。
「きよしコノヤロー!」