マナーというのは「人」を不快にさせない所作を指すのだろうけど、この場合の「人」というのは当事者たちが属している共同体に対してであって、異文化、異宗教等には対応しない。同じ共同体に属している彼女に対し、共同体が規範とするマナーを徹底することは共同体の維持、存続のためにきわめて自然なことである。問題なのは彼女が彼のグループに属しているのか否かであり、彼が婿養子などの従の関係にある場合には彼の言い分は説得力を持たないだろう。しかし、彼女が彼に寄り添う形であるならば彼の言い分は当然の要求である。
では、彼と彼女が対等の関係である場合はどうなるのか。この場合は両者の話し合いで決着することが望ましいが、今回の件の場合は話合いがすでに破綻しているようなので、続きは試合会場で。
主従の関係はTPOやらなんやらで揺れ動くのでなんともいえないが、内輪の食事のマナーなんてほとんど気分の問題としか言いようがない。