誰かが社会を通して俺らに死ねと言っている。
敵は社会じゃない。その誰かなんだ。
毎日毎日俺らにささやいてくる。
うわあああああああああああああああああああ。
かはーかはー。今日も苦しい。明日からも苦しい。
苦しみから逃げるために、それは違うと思い込むことで、その誰かが笑う。
笑わせたくないから、元に戻る。すると、今度は死にそうになる仕掛けだ。
だから、また逃げる。すると、またその誰かが笑う。
この繰り返しだ。ほ、ほら、あれだ、サインカーブだ。むろん減衰型のだ。
上がったり下がったりしてるんだ、俺ら。この極限は何だ?絶対的服従だ。
ゆえに、その絶対的服従を受け入れるか、自殺かのどちらかしかない。
それが論理的結論だ。屈辱だ。屈辱すぎる!
俺らの人生は、自分の命を担保にされた絶対的服従の過程だったとは!
な、なるほどな。ははは、い、今分かったぜ。
そう、服従しない奴は自殺を選び、この世に残っているのは
服従を受け入れた人間だけなのだからな。
お、俺の負けだ。完全な敗北だ。ちくしょう、
ちくしょううううううううううううううううう。
そ、そうか、も、もうあれこれ考える必要はないんだ。
何を考えたって最後に見えてくるのは、従うか死ぬかの2つなのだからな。
考えたって時間の無駄ってわけだ、はっ、ははっ、な、なんだ、
か、簡単なことじゃないか。よ、よし、俺は従うぞ。
それが出来なくなったら、樹海に行けばいいんだからな。
が、頑張れ、俺。
何、嫌だって?3つ目の選択肢があるって?
なになに?この支配を破壊するだって?
その誰かを倒せばいいんじゃないかって?
そ、そうか、その手があったか。
す、すっかり忘れていた。