2007-11-19

俺と日本橋

今日さ、難波行ってきたんだ。Gパンの股が裂けて下が残り2着になってさ、よしどうせだったらオサレタウンに行くか、と。

でもまあ、買えないんだわ。いつも通り。オサレ空間にいるだけで変な汗ダラダラ出てくるし、やたら早足になる。服見なきゃいけないのにな。

大体お前、8900円って言うけどそれ税込めたら万札渡して紙幣が返ってこないじゃないか。ふざけんな、と。汗ダラダラでね。

オサレタウンに居るだけで言うほど汗ダラダラなのかよって思うかもしれないけど、まあ実際そうだったから、ビルの外に出て、故郷に向かうことにした。

我が心の故郷日本橋にね。涼みがてらにね。正直その時点で相当体力も消耗してたし、欲しいもんも無かったから、ふらついてただけだけど。

でも、やっぱいいわ。日本橋。歩くだけで落ち着く。汗もひく。ゆっくり自然な歩調になる。アウェイからホームへ。

メロンとか虎とか大分増えてたな。多分メイド喫茶だろうって感じの内装工事をしてる店舗もあった。変わりつつあるけど、まあホーム。

そんなとき、オサレタウンの気の早すぎるクリスマスネオンに心痛めてた俺が、電気街のうるさすぎるネオンに心癒されてたときに、弾き語りを見かけた。

何か、イラっとしたのね。そんとき。何であなたオタロードでそんなことやってんのって。完全にいちゃもんだけど。んでさらにそんとき、気づいた。

ていうか何となくわかった気がした。アメ村とか梅田とかの、ふっつーの道ばたで座ってるギャルやら何やらの気持ちが。

奴らにとっちゃあそこがホームなんだな。いやまあ、知ってたけど、頭ではなく心で理解できたっつうか。あそこは奴らのナワバリだからしんどいんだな、と。

街にナワバリみたいなものを過剰に見てしまう俺みたいなタイプは、同じように自分のホームに対してもナワバリ意識が強い。それが弾き語りに向かったわけだ。

ひととおり巡って、満足したので帰ることにした。結局服は買えてない。しばらく下2着で凌ぐことにした。ボトムスとか死んでも言うかハゲ。

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