ロストジェネレーションという言葉がある。
改めて解説する必要はないだろう。
このロストジェネレーションに対する評論を呼んでみると、それぞれにいくつかの立ち位置があるように感じられた。
それぞれは、
1. ロストジェネレーションよりかなり前の世代(管理組) 2. ロストジェネレーションで正社員以上の待遇(成功組) 3. ロストジェネレーションで正社員未満の待遇(失敗組) 4. ロストジェネレーションの直前と直後の世代(前後組)
の4パターンである
まず1.の管理組の意見は、我慢や辛抱が足りないと言う典型的な『自己責任論』が多い。
実際彼らの就職したころと就職氷河期の就職事情はまったく異なるので、これらの意見は的を大きく外したものが多いのが特徴である。
ただ彼ら自身にも、しばらく前まではリストラの嵐が吹き荒れていたので、違う意味で『絶望』の実感はあったのかもしれない。
2.の成功組は、『社会も厳しかったが、自分たちのも甘えがあったかもしれない』と冷静な意見が多い。
彼らは当時の現状をよく把握しており、彼らの言葉は納得できる部分が多い。
3.の失敗組は1.の管理組とは正反対で、『自分たちは被害者だ』と言う意見が大勢だ。
彼らは、団塊の世代を延命するための犠牲にされたと考える人も多く、激しい意見も多い。
そして最も影響を受けているグループである。
例:「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。
それは彼ら自身が、ロストジェネレーションの世代よりも恵まれていることを自覚しているからだろう。
ちなみに増田も後発組だ。
それぞれのグループの意見が一方的に間違っているということはないと思うが、やはり各グループの背景を考えてみると、それぞれの思惑が見えてくるのは増田だけではあるまい。