社会的に見れば転売だっていいことだ。例えばある歌手のライブのチケットで考えよう。登場人物はAとBと転売屋。Aさんはそのライブに5万円の価値があると思っていて、Bさんは1万円の価値があると思っているとしよう。仮に今Bさんがライブのチケットを手に入れたとする(取得のための費用は考えない)。このとき転売が行われなければ、利得は次のようになる
人 | 利得 | 費用 | 利得 - 費用 |
---|---|---|---|
A | 0 | 0 | 0 |
B | 1 | 0 | 1 |
転売 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 1 | 0 | 1 |
このままでは1万円分の価値しか創出されない。ここで転売が行われるとする。仮に転売屋がBさんから3万円でチケットを購入しAさんに4万円で売りつけたとしよう。そうすると利得は次のようになる。
人 | 利得 | 費用 | 利得 - 費用 |
---|---|---|---|
A | 5 | 4 | 1 |
B | 3 | 1 | 2 |
転売 | 4 | 3 | 1 |
合計 | 12 | 8 | 4 |
みんな手に入れる利益が大きくなっている。Aさんは利得0から1にあがっている。またBさんも利得1から利得2に向上している。転売屋の利得も0から1になり、社会的に見ても3人の利得が1から4に上昇し、社会的にもよいことであるとわかる。これはAさんがBさんよりもチケットに価値があると認めているのにもかかわらず、Bさんにそのチケットが渡ってしまったことを改善したことによるものだ。これは一般的に考えるとわかりやすい。一般的に転売屋がBさんからチケットを購入する代金をX、Aさんへの譲渡価格をYとする。そうすると利得は
人 | 利得 | 費用 | 利得 - 費用 |
---|---|---|---|
A | 5 | Y | 5-Y |
B | X | 1 | X-1 |
転売 | Y | X | Y-X |
合計 | 5+X+Y | 1+X+Y | 4 |
となる。つまりどんなケースでも転売が成立すれば、AさんとBさんのチケットの評価額の差の4万円だけ社会的な利得が上昇するのだ。ありていに言えばものはそれを一番評価している人にわたるのが社会的に好ましいのだ。転売はそれを促進するのでよいことなのである。
にもかかわらずなんでこんなに嫌われてるんだろうか?
じゃあなんでダフ屋って規制されたんだろうね。 もう少し考えた方がいいかもしれないよ。 あと、デフレとインフレって単語を君は知らなかったと 思うんだけど、googleで調べてお勉強し...
ツッコミどころ満載だな。 一番最初の段階で、習得にかかる費用は消してるのに、なんで後のはかかってんのか。 Aさんの利得が転売屋の値段より高いことが前提になってるとこが間違っ...
この例ならば、利得が最大になるのは、最初にAさんがライブのチケットを手に入れた場合(利得は5)だろ? もしくは、Bさんが手に入れたチケットをAさんにタダであげる(or売る)ので...
人、それを虚業と呼ぶ。 その「転売」ってやつが善なら、それを10回、100回繰り返しても善か?