■改宗

http://anond.hatelabo.jp/20071022021026

コメントをくださってありがとうございます。

誤解を与えるといけないので、創価学会自体は同性愛を否定していない、ということを補足。否定したのは、自分に話をしてきたその人（やその他の一部の人）であって、公式には否定してはいない。その人から心の傷を受けてしまったのは、事故のようなものかもしれない。

それから改宗について。

改宗を考えたことは何度もある。教会のクリスマス・ミサに行く友人についていったとき、まわりの人や牧師さんから宗教特有のなんともいえない暖かさを感じて、その雰囲気を懐かしく思い、ここで再スタートしてみたいと頭をよぎったこともある。瀬戸内寂聴さんの本に触れて、きれいな心でまわりにも元気を与えてくれる彼女が帰依したという、その仏教はすばらしいと思う。

けれど、ひとつの具体的な宗教、それが創価学会であれ天理教であれキリスト教であれ、それを肌で感じながら生まれ育った人の、どれくらいがほかの宗教に改宗できるのだろう。少なくとも僕にとっては、いざ本気で改宗をしようとすると、罪悪感や裏切りの感情が壁になる。宗教をすてるのは冒涜だ、ましてや他の宗教に鞍替えすると幸福の因をつぶしてしまう、そもそも他の宗教はこれこれこういう欠点があるからよくない、などという教えをずっと聞かされ信じてきて、創価学会を続ける以外のすべての選択肢に後ろめたさがつきまとうのだ。そして、宗教をやめることを親との縁を切ることにたとえれば、改宗することは新しく別の人を親にするようなものだといえる。思春期までは創価学会の価値観や教えが、自分をいいほうへ鍛え上げていくよりどころだったから、それが体になじんでいる。

20代をすぎて、経験や知識から自己流に学んだ人間が、心のそこから信じることのできる宗教を新しく見つけることは、ひとつの挑戦だと思う。やれるものならやってみたい。僕だけでなく宗教と信仰に悩んでいる人はきっと勇気づけられるだろうから、改宗して今幸せに生きている人がいたら、ぜひ知りたい。

Permalink | 記事への反応(1) | 22:41

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