2007-10-16

http://anond.hatelabo.jp/20071016070929

文学批評理論というのは世の中のあらゆるテキストを読み解くことでしか自身の意義を誇示できないわけなんだがまあそんなことはどうでもいいが。とりあえず、価値というのはだいたいが捏造の産物、というか、瓢箪から駒、みたいなもので。消費者の心に火を点けたもん勝ちみたいなところがある。自由主義ではある程度。そういう意味では批評理論マーケットでも使える。と思う。

それはそうと、

初音ミク」は、おそらくオタク共にとって、自分たちの音楽というジャンルにおける活動を世間に認めさせるためのツール

そんなこと思ってミク使ってるヲタなんて、日本に5人ぐらいしかいねえんじゃねーの。

もしニコニコがなかったら、「こんなん作ったよ聴いて聴いてー」ってする場所すらなかっただろうわけで、ミクの購入者はより本気度が高い奴らばかりだったろうと思うけど。実際にはニコニコ内ミク同好会の同志に聴かせてうふふうふふするぐらいのもんで、それ以外の「世間」に対してアピるような意識はほとんど皆無だと思う。つか、ニコニコ内ミク同好会だけで十分な「理想の観客」がいるわけで、その外に向けてわざわざアピる必要性を感じないと思う。

そもそも、このソフトを使って「世間」に向けて一般的な音楽を作ることに音楽業界が難色を示したから、そこへの配慮も含めながらうまく商品展開するために今のミクの形(「ボーカロイド」としてのキャラクター展開)があるわけで、今一部ヲタの内輪だけで爆発的に盛り上がってるという状態は、メーカーにとってはすごく理想的な展開なんじゃないかね。ミクという商品については。

んで、この盛り上がりをミクの次の商品、というかボーカロイドの次の展開、につなげられたらいいな、という思いがやはりメーカーにはあるだろうから、そこでテレビを見てる一般層にこの盛り上がりをちろっと露出しようと考えたんだろうね。そしたらテレビ的にはソフトの特徴とか革新性の訴求とかはシマンネからどうでもよくて、ヲタいじりの方がバラエティ番組的にオモロなんでそっちにいっちゃったと。番組での取り扱われ方についてはテレビヲタいじりのテンプレ通りなんで、この件についてのヲタvs非ヲタの議論は全く進展しないこと必至。東スポ並みに確定。

あ、ちなみにアッコとやらにまかせる番組は見てません。

記事への反応 -
  • 例えば、エロゲやラノベのテキストが「文学」として批評に値するか、という問いに対しては、東浩紀などの(世間的に見て)エリートによる所詮はオタクの自己弁護的な動機に基づく批評...

    • 文学批評理論というのは世の中のあらゆるテキストを読み解くことでしか自身の意義を誇示できないわけなんだがまあそんなことはどうでもいいが。とりあえず、価値というのはだいたい...

    • 今回のは初音ミクどうこうじゃなくて、出演者等が出演を許可した際の当初の企画から逸れ意図的に内容を変更した番組制作側の姿勢に問題があるって話だろ。 初音ミクVS音楽業界なんて...

      • 対象物やブームの中心から距離を置いて、冷静に社会の俗物として紹介するのは報道の姿勢としては正しいと思うが。 ヲタはあんなもの気にもとめないはずなので、やっぱり今の騒動は...

        • 対象物やブームの中心から距離を置いて、冷静に社会の俗物として紹介するのは報道の姿勢としては俺も正しいと思うが、その為の制作手法として出演者が聞かされていた企画内容と著し...

          • それは解釈の違いといっていくらでも後付けできるだろうね。 法廷に持ち込んで延々とやればいいこと。周囲でうだうだ言っててもわかりようがない。 やっぱり「売り込みたい人たち」...

    • 萌えヲタは20代後半以下が圧倒的に多いだろうからしょうがないんじゃね。 一番自分たちのアイデンティティを気にする時期だし。

    • オタクって、やっぱバカだ。 さまざま「思う」のは勝手だが口に出した時点で責任を伴うということをわすれんなよ。 それとわかりやすい勘違いしないでくれ。まあわざとなんだろう...

    • どうでもいいけど、東浩紀ってものすごく冷笑的だよね、オタク文化に対して。AIRに関する文章を書いておきながら「ありきたりの構成」っていったり、クラナドが「援助交際擁護文学」...

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