「ふぅ、熱い熱い。たまらなく暑い。」
そう言いながら筋肉質の男は僕の隣へガッシリ座った。何故ここにわざわざ座るのだろう。他にも座れるような場所は一杯あるというのに。
そんな風に訝しがっていると、男はすぐにさらりと話しかけてきた。
「おい坊主、そのキンキンに冷えたコーラ、俺にくれないか? どうせお前じゃ飲み干せないだろう、それに俺は裸で財布なんか持ってない、わかるだろ?」と言いながら強引に僕の腕からコーラを奪い取られたようだった。
買ったばかりでまだ全然飲んでいないのに、見知らぬ男にこんな風に取られるなんて、なんてありえない光景なんだろう。こんなにずうずうしい人がまだこの世に存在したのかと腹もたった。
しかしその怒りも、男の飲みっぷりにあっけに取られてしまいすぐにどうでもよくなっていく。
この肉体美溢れる男に華奢で病弱な僕のコーラをおいしそうにゴクリゴクリと飲まれることがこんなにも嬉しい事だとは。
一人っ子の僕はこういうことになれてはいないし、病弱で学校も通えなていかったから、こういう行為に余計に嬉しさを感じた。
男は奪い取ったコーラを飲み干そうとせんとするところだったが、最後には僕のものだと気づいてくれたようで、途中でまた話しかけてきた。
「予想通り本当に冷えててうまかったな。こんなにうまいコーラ今まで飲んだことないよ。やっぱりこれ瓶のだからおいしいのかなぁ。」
極上の笑顔で彼はそう言った。
「全部飲みたかったけど、これ坊主のだもんな、ほら、ありがとよ。」とコーラを返してもらうと男は綱引きの列へ帰って行く。
男の帰っていく様を見ていると、半立ちだったチンポが見る見るうちにフル勃起していくのがわかった。
僕はそれを見て悔しくなる、僕の前ではチンポがフル勃起しないのに悔しくなる。
男は明らかにドカタ衆を見て熱くなっていた。僕には反応しなかったモノが、そこでは活き活きとしている。
あっという間の出来事だったが、今思えばこのコーラも、わざわざ隣に座ってきたのも、ただキンキンに冷えたコーラが飲みたかったから。
当然のように男は僕目当てじゃなかった。それに気づくと嬉しさもどこかに消えていった。
僕はきっかけだったコーラを飲み干す。
間接キスだ。
「でもこんなの、何の意味も無い。」
第二章-終-
ドカタが数珠繋ぎにアナルにチンポを捻じ込んで、よいせよいせと綱引きをしている。 夏によく見る光景、この辺りの風物である。 ぼくはそれをキンキンに冷えたコーラを飲みながら遠...
第一章の続き 「ふぅ、熱い熱い。たまらなく暑い。」 そういうと筋肉質の男は僕の隣へガッシリ座った。何故ここにわざわざ座るのだろう。他にも座れるような場所は一杯あるというの...