2007-09-13

僕は好きな同人作家さんのブログに通っていた

僕は好きな同人作家さんのブログに通っていた。

彼女イベントスペースでいつもにこにこ笑っていた。

そして、いつも気さくに話しかけてくれた。

列が出来るほど大手ではないけれど、僕はそのサークル本が好きだった。

ある時、彼女イベントに出ることはしばらくお休みします宣言をした。

けれど、ブログ日記は続けていた。

そのブログはずっと前から続けていたがコメントは元々少なく、イベントに不参加を決めてから、ますます減り、やがてコメントは滅多につかなくなってしまった。

なので、僕は思い切って遅ればせながら「イベント参加がなくなって残念でした」と書いてみた。

ものすごく喜んでくれた。

「そう言っていただけると嬉しいです??」

そして、また何日も誰からもコメントはつかなかった。

僕はまた書いた。とてもたわいもない気の利かないコメントだった。

彼女は、それでも喜んでくれた。

ある時、彼女PCのことで困っていると記事に書いた。

誰からもアドバイスがつかないから僕がコメントアドバイスした。

また喜んでくれた。

「助かりました??」

そして、こうも書いてくれた。

「いつもコメントありがとうございます。○○さんだけですよ、コメントくれるの」

それから、僕のコメント書く間隔が短くなった。

僕は毎日彼女ブログを覗いてコメントを書くようになった。

コメントがつかない次の日の日記彼女がさみしそうに思えたからだ。

やがて、ブログ彼女日記と僕のコメントチャットのようになった。

それでも彼女は何も文句は言わなかったし、いつも喜んでくれた。

そんな状態になってから何ヶ月かして、彼女はまたイベントに出ると言った。

僕はほぼ2年ぶりに彼女のスペースを訪ねた。

「こんにちは」

以前の僕なら自分から声をかけることはなかったけれど、今なら自分から声がかけられると思った。

彼女は僕にすぐ気がついて「きゃ??????○○さん、こんにちは????????」と手放しで喜んでくれた。

彼女は僕の顔も覚えていてくれた。

「もういつもコメントありがとうございます??。コメントくださるの○○さんだけだからいつも感謝してるんですよ??」

彼女笑顔は2年前と変わっていなかった。

その笑顔が続けて言った。

「友達は記事の感想携帯メールで送ってくるんですよね」

え?

ブログに書き込んでくれればいいと思いません?

そうすればブログもにぎやかになるのにどうしてみんなけいたいにおくってくるのかな?

まいにちよんでまいにちめーるをおくってくるんだから、たまには書き込んでくれてもいいと思いません?」

いつものようににこにこ笑う彼女言葉がよく聞き取れなくなった。

ボクハカノジョケイタイアドレスナンカシラナイ。

僕は彼女ブログには行かなくなった。

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