2007-08-07

なあ、増田よ。暑いから怪談でもしないか?

納涼と言えば怪談怪談と言えば夏だよね!

と言うわけで、最近思いついた恐い話しでもしないか?

話し振るだけじゃつまらんから、一つ語ってみるよ。

 

まあ、去年のことなんだ。丁度盆で帰省した時のことだから、

丸々一年も経ったんだなぁ……。

うちの田舎も文字通り『田舎』なもんだから、いろいろと風習って言うか、

因習みたいな、都内で知り合った友達とかに話すと引かれる習わしがあるんだよね。

うちの方だと、お墓って言うと立派な石構えのお墓ってもんじゃなくて、

木組みの社みたいな感じなんだ。

ああ、もちろん土葬ってやつ。

死体を木棺に入れて土かけて、その上に木組みの屋根付けた簡素な社が建つのね。

だんだん、社も朽ち果てて屋根を支える柱が倒れると丁度良い頃合い。

何が丁度良いかって?

そうなんですよ、掘り起こして骨を骨壺に入れるのに丁度良い頃合いなんです。

丁度去年がそんな年で、親戚一同で墓場を掘りっ返して骨を集めて壺に入れるんですわ……。

ぶっちゃけちゃうと、ほらニュースで「白骨化した死体発見云々……」なんてニュースがあるでしょう。あの状態――。

上手く自然分解してないとさらに酷いわけ。まあ、今回の体験には関係のない話なので割愛しますがね。

幸いと申しますが、ほぼきれいに白骨化してましてね。骨を集めたわけですが、最後になって誰もが気付いていても言わなかった一つの不思議

「右手が見あたらない」って事。

掘る場所拡げても出てこなかったんです。腕から先の部分がごっそり無いわけですよ。

かといって野犬が食い散らかすにはちょっと深い位置ですし、そんな痕跡も残ってなかった。

あの消えた右腕は今でも不思議の一つです。

  • うちの田舎では、盛り上がった土がぺったんこになったらば土に戻ったんだということで、木の社をどかして墓石を載せることになっている。骨は掘り出さないなあ。

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