2007-06-08

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http://anond.hatelabo.jp/20070608043016

「煮詰まる」についての指摘ですが、私は誤用だと知ってて使っています。それは口頭や文章で、本来の意味での使用を全くと言っていいほど見聞きしていないからです。同じように本来の意味とは違う使われ方をしている言葉に「失笑」がありますよね。元々「思わず吹き出して笑うこと」という意味ですが、日常では「苦笑」や「嘲笑」に近いニュアンスの使われ方がされています。こういった現状で本来の意味で「失笑」を使っても伝わりにくくなるだけです。なので、私は誤読されないように誤用しているのです。

トラックバックには反応しないでおこうと思っていましたが「作家知識人ではない」と言ってる記事に、こんなのがきたのでつい反応してしまいました。作家国語学者でも、言語学者でもありません。文章で人を楽しませて、それをお金にして飯を食っているだけなんです。漫談家は口頭で人を楽しませますが、作家はそれが文章に置き換わっただけです。漫談家は言葉スペシャリストですか? 違いますよね。作家漫談家も人を楽しませるスペシャリストなんです(自らをスペシャリストと呼ぶのは嫌ですが、今回はあえて)。

作家も間違った表現はたくさんします。そこは時間をかけて推敲したり、編集側がチェックしたりで、売り物にするときは減っているだけなんです。それに売り物にしようとして書く文章と、ネットに書く文章とじゃ姿勢が何もかも違いますし、お金にならない文章に力を入れることは無意味だと思っているので、私はしません。その代わり少しでもお金になるのなら、骨身を惜しまず全力を尽くすのが私のポリシーです。

余談ですが「本当に作家?」のような反応も「作家は頭がいい」と同様に作家無意味に特別視していますよね。この反応の背景には「作家になるのは難しい」という意識があるんだと思います。毎月出版されている書籍雑誌の数を考えれば作家という職業がそう珍しくもないことがわかると思いますが……。

  • 「につまる」という言葉は「作家」さんのおっしゃるとおりかと。誤用のほうが一般化してる。 そのまえに、こういうこまかい指摘見てると内容見てないのかなあと思える。元文章きち...

    • まあでも相手の誤用に対して本来の意味を浴びせてぐうの音も言わせなくするという芸で一斉を風靡した作家の人がいますからね。 ところで、普通に本来の意味で煮詰まるって使ってい...

記事への反応(ブックマークコメント)

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