結論から言おう。ない。
君がもしコンサルタントで、お客様の「疑問」に答えることを「ソリューション」だと思っているなら、それは大きな勘違いだ。図々しいにもほどがある。
ちょっとこういうケースを考えて欲しい。
テレビの人生相談。ある中年の主婦が相談してきた。いわく「最近、夫の歯ぎしりがひどいんです。夜も眠れないくらい。わたしたちの間には子どももおらず、もう歯ぎしりが我慢できないので離婚しようと思っています」
さあ、君がコメンテーターだとしたら、この主婦にはどういうアドバイスを与えるか。
最悪の回答。君がコンサルタントをもし目指しているとしたら、別の道に進むことをお勧めする。
惜しい。踏み込みが2つ3つ足りない。あと一押しだ。
模範解答。本当の問題はどこにあるのか、それを引き出すことが肝心。
コンサルタントのシゴトとは、お客様に「気付き」を与えてやることである。それができれば、君のタスクはほぼクロージングに近づいたと言っても良い。
お客様が RFP で出してきた疑問に単に答えるだけの作業をシゴトだと思っているなら、そういうシゴトは Google 先生に早々に代わってもらうべきだ。
コンサルタントに求められているのは、Google ではなし得ない「人間力」(中途半端な表現なのは覚悟で)、これしかないだろう。