■「□□さんって」
「ホントによく人を見ていますよね」
□「ん。まぁ」
「必要に駆られてだけどね」
「どう感じてるか、何を思ってるのか、とかは言わない子が多いし、そこは観察するしかないね」
■「観察ですか」
□「そう」
■「あの、どうやったら」
「どうやったら色々な人から」
「慕われたり、声をかけられるようになるんですかね」
□「んー」
「そういう風に見えてるのかもしれないけど」
「たぶん、そのために必要な声かけってのは、かけられる数の倍以上はやるからなぁ」
■「倍」
□「そう」
「基本はギブアンドテイク」
「で、ギブの方がちょっとどころか相当多め。それで初めて成立する」
■「なるほど」