年収が高い男性の方が低い男性より結婚している割合が高いというような統計があって、
新たな貧困層の存在が非婚化、少子化社会に拍車をかけているという解釈がある。
あれ、順序が逆な人もけっこういるんじゃないのか?
つまり、年収が高いから結婚できたのではなく、結婚したから年収が高くなったという風に。
少なくともおれはそうだ。
嫁さんとの結婚を決めたとき、おれは30歳を目の前にした年収200万のフリーターだった。
ただ、1年後の結婚を目標にして、それまでに正社員として就職することという希望を出された。
幸い適当な会社にもぐりこんで結婚できたのだが、おれは嬉しくて仕事をがんばった。
それから5年が経つ間に、子どもも生まれたし、年収は5倍近くになった。
だからといって、高年収だから結婚できたなどと思われるのが心外なのはいうまでもない。
古い考え方だとは自覚しているが、結婚し、子どもができたら、やはり責任感が生まれる。
そういった縛りがない人間とは、収入に差が出てきてもおかしくないと思うんだ。
統計数字の大勢をひっくり返すほどの影響力はないと思うけれど、
そういう可能性、傾向を考慮しないというのも、個人的には納得がいかない。