あの人ともう3年も会ってない、今年で4年目だ。
僕がまだ若かった頃、やっとバイトにもなれてきてリーダーになろうとした頃、あの人はやってきた。
僕よりも5歳年上のとてもお姉さんな存在、可愛くて小さい貴方を初めて見たときから、僕は貴方しか見えなくなっていた。
何とか仲良くなろうと、映画のチケットがあるからと初めて貴方を誘った日
大学生で行くにはまだ早い位のおしゃれなお店に二人で行った日
貴方には、日常の一ページだった、その一コマ一コマが僕の脳裏にはいまだに焼き付いて離れない。
告白する前に初めて気付いたんだ。貴方は僕じゃないだれかのことをまっすぐ見ていると
振られてからわかった、僕は貴方と僕の何を見ていたんだろうって、何か欠けていたんだって
でも、楽しかったあの日々を思い出すと、忘れられないんだ。
今でも、駅でいるはずないと思っているのに、あの人を探してしまう、後姿が似ているからって、あの人かどうか確認してしまう。
振られたあの日から連絡なんてしてないのに、この3年間ずっとあの人が離れない。
でも、もう忘れなきゃ
あの人の幻影ばかり追い求めても何も変わりやしない
でも、今晩までは、思い出させて
明日起きたら忘れているから、僕はあの人のお陰で少しはましになったんだから