鳥インフルエンザは鳥を媒介して人用に変異したものであるから、鳥インフルエンザと名付けられていたが、それだけではなかった。ただのインフルエンザなどではなかったのだ。
現在であれば鳥を媒介として変異したのであるのだから、何らかの鳥の形質が継承されているのではと考えるだろうが、当時は媒介するものは環境を提供しているに過ぎず、その形質が継承されるということは考えられていなかった。従って、当時頻発した飛び降り事件は全て対策に使われていた治療薬の副作用によるものとされた。それが鳥インフルエンザの、鳥を媒介として形質を継承したインフルエンザの症状だということも知らずに。
そう、何らかの生物を媒介として変異した場合、継承される形質はその生物のもっとも強い部分、生物の場合は本能の部分が継承するとされているが、鳥の場合もその例に漏れず、鳥が鳥であるもっとも深い部分、飛ぶ本能が継承されて―
思いつきだけど、やっぱ不謹慎かな。