雄ライオンが感情むき出しになって「この群れの子どもは一匹残らず死ぬべきだ」と言って子ライオンを殺した後に「この子たちはこの群れの将来に必要ないんだ、なぜなら俺の遺伝子を受け継いでないから」とか言ってその行動を自己正当化してるのね。
揚げ足取りになっちゃうけれど、正当化っていうより正当だと思うよソレ。
ライオンは哺乳類で、子供は親の保護無しには成長できないよね。たぶん。どこからともなく雌チーターとか現れて勝手に育ててくれるとか、まあ全くない訳じゃないかもしれないけど、殆どありえないよね。とにかく誰かの保護が必要で、たいていそれは親だよね。
で、ある群れで育てられる子供の数が4匹だったとして、仮に今群れには2匹の子供がいたとすると、その雄ライオンの子供は2匹までOK。でも、(その雄にとって)いらない子を殺っちゃえば、4匹までOK。繁殖率2倍。もちろんリミットなんてわからないけれど、親が出来ることは無限じゃないから、いらない子を殺っちゃった方が、群れの中で手厚く育てられるし、自分の子供は育ちやすいはずだ。
で、他の親の子供を殺さない雄と、殺す雄とがいたとすると、殺す雄の方が成功する。とすれば、殺さない親の系列はだんだんと滅んでいって、最終的には、だんだんと、みんな殺しをやるようになっていくんじゃないかな。
再婚した妻の連れ子を殺すのはボス猿という動物としては正しい。 ヒューマニズムという価値観を持った人間としては正しくない。 単にこれだけの話。 ついでに言うと、子供の命が大...