4バック(DFが4人いるフォーメーション)と3バック(DFが3人いるフォーメーション)はどちらが攻撃的か?と訊ねられたら、サッカーをよく知らない人は「4バックはDFが4人いるんだから、そちらの方が守備的なんじゃないの?」と答えると思う。でも「3バックは攻撃的」「4バックは守備的」とは一概には言えない。
サイドバック(=SB)……あー、SBってのは4バックの外側に位置するポジションなんだけど。
図にすると↓
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黒丸がSBで、白丸がセンターバック(=CB)。現代サッカーのSBは、ガンガン攻め上がっていくことが多い。敵陣までオーバーラップしていっては、また自陣まで戻って守備をする、みたいなね。SBの基本位置がセンターライン付近ってこともざらで、両SBが攻撃的な場合は、システム上は4バックでも実質2バック状態ということもありうる。つまり、4バックは3バックよりも攻撃的だ、と言えることになる。
・・・という話を、「見た目の数字に騙されちゃダメだぞ」的な話として使えないだろうか。
もちろん4バックの全員が守備的な役目を担っているということもありうるし、逆に3バックでもCBがガンガンにオーバーラップしていくチームもある。さらに言うと、守備の堅さというのは、たぶんCBとボランチの数なんだと思う。3バックで3センターだったりすると中央は鉄壁だろうし、4バックでワンボランチだったりするとボランチは過労で死ぬ。それだけでなく、いまはFWにも前線からプレスをかけていくことが求められている。だから攻撃的とか守備的とかをDFの数で判断すること自体がナンセンスなんだろうな。