誰に指図されたわけでもないのだけれど白味噌を持って東大路通りを歩いた。
朝の光がその白さに照り返って笑った。
打ちひしがれてた僕も塩気に塗れた親指によって溌剌とした思考を取り戻しつつあった。
夏の朝の風はラジオから流れ出てくるんだよ。新しい朝はお呼びでないのさ。
ただそんな心の声を掻き消し、この怠惰な街は迫り来る秋に対して最後の抵抗を始めるのです。
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