2010-05-30

甥っ子の「走れメロス」の感想

もう十年以上も昔、中学生だった甥っ子が読書感想文宿題に頭を抱えていた。題材は「走れメロス」。まあ、ありきたりと言えばありきたりではある。

しかし原稿用紙は殆ど進んでいない、一ページ目の半分も。

その理由は彼はこう答えた。

何というか、作者に凄くバカにされている気がしてしまって、作品を真面目に考える事が出来なくなってしまうんだよね。

ストーリー自体はハッピーエンドなんだけど、どことなく非現実的なせいか「お前ら、どうせこんなありきたりなストーリーに感動するんだろ?そら、ちょちょいと書いてやったぞ。感動してみろよ。」と作者が読者を嗤っているような気がしてしまって、何を書けばいいのか分からなくなってしまう。

その後、俺の「その悩みをそのまま感想文に書いたら?」という身も蓋もないアドバイスなどは採用される事なく感想文は仕上げられたようで、彼は今も特に道を外すことなく元気にやっている。

  • その考えをきちんと書けたらすごくよい感想文になると思います。

  • 走れメロスは太宰の他の短編もたくさん読んでないと面白くないよなあ

  • 元ネタが実話という前提で思ったのは… 「ごんぎつね」なんて何十年も前から国語の教科書に掲載されてる鉄板のネタなわけで、それが今日まで引用元みたいな感想を想定した指導マニ...

    • 何というか、作者に凄くバカにされている気がしてしまって、作品を真面目に考える事が出来なくなってしまうんだよね。 ストーリー自体はハッピーエンドなんだけど、どことなく非...

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  • 10年以上前に書かれた更に10年以上前の出来事の増田だが、甥っ子の読書感想が良すぎて面白かった ほんとそのまま書けばよかったのに その甥っ子ももう今じゃ30半ば以上で、夏休みの読...

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