2009-11-21

気が緩んでうっかり吐いてしまった僕の呪詛を、君はいとも簡単に受け流した。

そして君はこう言った。

「そんなのどうでもいいじゃん?」

そのとき、僕はどんな顔をしていたか分からない。

僕にとっては、呪詛の内容はどうでもよくなど全くないものだったのだ。

電話越しに僕の戸惑いが君に伝わったか、それも分からない。

ただ、どこかで何かがぐにゃりと歪んだ気がした。

 

そうか。

わからないのか。

 

じゃあ、いい。

つまらない事を言って悪かった。

もっと楽しい話をしようか。

例えば、昨日観た映画の話を。

 

そうやって、会話は終わる事なく、ダラダラと続いてゆく。

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