2009-02-12

日銀の暴走

ブレトンウッズ体制崩壊ってのはいろんな意味を持つが

中銀にとってはあまりにも大きい事件。

それまで、「通貨の番人」として粛々と決まりきった仕事をしていれば良かったのが

突如として「経済の番人」に格上げされてしまったわけだ。

経済の番人としてあまりにも多くの影響と責任を持つようになった。

望んでそうなったわけじゃなく、上から降って湧いた力と責任なわけで、

彼らが「聞いて無いよ!」と叫んでしまうのも仕方ないかもしれない。

けどそうなってしまった以上、gdgd言ってもしょうがないわけで、新たな仕事に取り組んでもらわねばならない。

しかし、当時(今もだが)の日本日銀の新たな仕事意味を理解していた人なんて殆どいなかった。

そのため、彼らの首に鈴を付ける事(FRB失業責任をもち、BOEがインフレ率に責任を持つ、みたいな)なしに

野放しのままにしてしまってここまで来た。

日銀は新たな状況後も、昔を懐かしむようにひたすらに「通貨の番人」として振舞い続け

その結果、バブルを暴走させバブル無茶苦茶なやり方で潰しバブル後の日本をどん底に落とし続けてしまった。

けど、日本では彼らに新たな仕事の役割を教えたり宣告したりした者がいないわけで、

「昔のやり方で何が悪い!」との彼らの主張に誰も反論できない。

今からでも指摘すれば良いのだが、経済学者は腰抜けで(日銀の学界への影響はでかい)

政治家はよく分かってなくてマスコミ馬鹿世論馬鹿で、そして日銀自身が気付くには、彼らは既にあまりにも多くの誤りを犯しすぎてしまった。

いまさら、「全ての責任は我々にあります、ごめんなさい。」といえるはずが無い。

かくて誰も日銀の暴走を止めることが出来ないのであった。

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