2008-04-02

正面の隣=二個隣

ミヒャエル・エンデは著書「モモ」のなかでこう書いている。「人から相談を受けるときは、斜め横に座るのがよい」確かに、隣に座ると相談する雰囲気ではないし、真正面だと「向き合いすぎている」というのもわかる。

さて、あなたはこういうときどうするだろうか。会社学校などの食堂でおぼんを持ちながら席を探していると、ちょうど知り合いをみつけた。まわりは空いている。

  • まったく別の席に座る。
  • 正面から一個ずらして座る。
  • 真正面に座る。
  • 隣に座る。

上から順番に物理的距離は縮まってゆく。つまり親しさの度合いといってもいいだろう。人にはそれぞれ、パーソナルスペースの広さに違いがあるので、どの段階がどの程度の親しさかはわからないけども、広い机に二人っきり(なんてことはまずないけど)なのに隣に座るのを想像してほしい。隣は、ちょっと無理だ。

隣と真正面、正面の隣はどれくらいの距離感なのだろう。例えば、隣に座るのと正面の隣に座るのは精神的な距離感として倍半分ぐらい違うのではないだろうか。正面の隣というポジションは、気楽で良いけども、人によっては距離を置かれていると感じるかもしれない。それが隣の半分である。そうすると、隣と真正面の差は三平方の定理からすぐに求めることができる。√(2^2-1^2)、つまりは人並みに驕れるぐらいということになる。つまり4から順に、 1:1.732:2の距離があるということだ。おっ、それっぽい数字が出てきた。

そして、私にとっては正面の隣から真正面は越えがたき壁である。えー、要するに何が言いたいかというと、気恥ずかしいのでできれば真正面は避けていただけないでしょうかってことだ。

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