2007-10-03

仕事の話

客先である親会社のある部署に30代半ばの男の人が中途で入ってきた。その人は別のメーカーで近いけどちょっと違う仕事をしていた人で、まだ慣れていないせいか仕事の打ち合わせをしていると、「それは違いますよね?」とか「いやそれはこうする方がいいです」などと口を挟まなければならない場面がちょくちょく出てくる。私もかなり気を遣って訂正したり、間違いを指摘したりしているのだけど、やはり口を出すと露骨に嫌そうな顔をされてしまう。中途で入ってきて仕事が分からず余裕がないからなのだろうけれど、間違いを指摘したり対案を出した瞬間に表情を険しくされるのは正直気持ちがいいものではない。自然、あまり話したくなくなって、別のラインから訂正を入れたりのフォローをするようになってしまった。おそらくそれが彼の気持ちを損ねている部分もあるのだろうと思う。「俺を通さずに何で先に操業に話つけてるんだ」みたいな。しかしその人よりも私の方が現場仕事してきた時間は圧倒的に長く、設備のことも分かっているので現場も私に話を持ってくる。正直いってどうにもこうにも動き難い。

このことで改めて思ったのだけれど、20そこそこの女が仕事をするにあたって、一番微妙な年齢の相手というのが35-40前後くらいなのだ。40を過ぎると、年齢的に娘のように可愛がってくれるし、仕事の面でも余裕があるので何かしら言っても普通に受け止めてくれる。50を超えた人ばかりだともう完璧パラダイスだ。逆に35未満。特に20代だと、同年代として話せるのでそこまで角は立たない。

35を超えた人(特に未婚)は、年齢的にも性別的にも自分が上の立場だと自覚しながら、それほどはっきりとした優位性を確保していないせいでその上下関係を脅かす要素に対して過剰に反応するきらいがある。こっちとしても口を出し辛く、しかし出さないわけにもいかず、うまくポジション取りができなくて難しいのだ。仲良くなってしまえばいいのだけれど、35くらいになると年齢が離れすぎていて(同士的な関係も父娘的な関係も)うまくいかない。(友人は似たようなパターンで気を遣いすぎたあまり、気があると思われて大変だったそうだ。とにかく恋人的アプローチは最も避けるべき手段)

つまるところ女であることがうまく作用するのはおじさんと年齢の近い層だけで、その中間層に対してはむしろ逆効果だってことをあらためて思った。女に仕事で負けるなんて男のプライドが……みたいなものが少なからず皆あるようなのだ。正直面倒くさいのでこういう時は男の方が明らかによいなあと思う。

  • ふーむ、非常に的確な分析だと思った 増田は仕事できそうだ とにかく恋人的アプローチは最も避けるべき手段) ワラタ

  • 息子はかわいくないけど、孫はかわいいみたいなもんじゃないのか。つまり性別に関係ない。

  • しかしそれは男にも言える話で、二十そこそこの男にとってもそのくらいの年齢の同性はどうにもこうにも接しずらい。兄貴的に振舞われてもこちらの業績如何によっては態度を変えられ...

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