2007-06-10

自己本位主義に磨きをかける

 さて、みなさん。この生きづらい世の中でどうやって生きるか。私個人の体験を言語化してそのコツを説明しようと思うと、やはり自己本位主義、と言う言葉キーワードになってくると思います。

 自己本位主義と聞いてどんなことを連想するでしょうか。自己中心主義とはまた少し違った、孤高の一匹狼のような、他人に頼らないような人間想像するかもしれませんが、卑近な例でもって実際に説明してみましょう。

 まず、好きな人からメールが来ないとします。あなたは「いつかあの人からメールが来ないかな。ワクテカ」と毎日を悶々と過ごしています。凡人なら結局叶わぬ恋、と諦めてしまうのですが、自己本位主義を身に付けた人間ならばここで「あのさー、今度ヒマなんだけどいっしょに映画見に行かない?」と自然に言うことが出来ます。そこで否定されても、言い方が不自然だったから無視されても、自己本位的にふるまっていれば大丈夫です。返信がないときはもちろん「どうして返信くれないの」くらいのことはいってやりましょう。どうせ実らぬ恋なら、徹底的に自己本位的にふるまってやろうじゃありませんか。

 あなたの人生はあなたのものです。他人から貰い受けたものでもなければ、あなたの犯した責任の一端を他人に譲渡することも出来ません。とにかくどこまで行ってもあなたは世間からは一人の人間として、自己責任という名の下に断罪されたりするのです。だからこそ、自己本位という考え方が必要なのです。

 夏目漱石『私の個人主義』っておもしろい文章だと思うんだ。個人主義の蔓延している現代だからこそ読み返したい名著だと思うんだ。『我輩は猫である』が長すぎて読み通せない人でも簡単に読み通せる分量(しかも講演)なので、是非読んでみて欲しいと思うのでした。

  • http://anond.hatelabo.jp/20070610203939 こういう想像力がなんか一気に前景化してしまった感があるなぁ。 すごくやりづらいよ。負け組失敗組奴隷道徳組失われた十年組の自分としては。 なんと...

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