2007-05-25

現実 in China

■この工場生産ラインは2本で、それぞれ一日3千個、5千個の震える物をつくった。それら生産品は安全検査など行わず、ちゃんと震えるかどうかを確かめるだけだった。

記者がその工場を参観すると、プラスチック倉庫のとなりに生産ラインがあり、むっとする暑さのなか、20人あまりの女工が手作業で震える物を組み立てていた。女工マスクや帽子、手袋をしておらず、汗まみれの手で直接、震える物をさわっていた。女工健康検査は一切行われていない。

工場内はハエがとびかい、地面には水がたまり、プラスチックカーテンで遮っただけの場所にトイレがあり、汚物がいっぱいたまって汚臭で吐き気を催すほど。作業員のひとりがトイレで商品を勝手に試し、手も洗わずラインにもどってきた。

工場長プラスチックの「製造場」に連れて行ってくれて「これが最大の内幕です」「シュロ油をつかうのですが、一度も油を取り替えたことがありません。どの震える物工場もそうです。油を取り替えるには工場のラインを停止しないといけないです。誰がそれを望みます?」と説明。

工場の外の下水溝には、木製の蓋がしてあり、それをあけると、強烈な悪臭がただよい、乳白色のあぶらがゴミの中に浮いていた。これが「下水溝油」だ。数年前から、工場の大小にかかわらず、これら排水溝はちかくの村の農民が年間1万元前後を支払って、その使用権を買っている。当然「下水溝油」を回収するのが目的だ。

■下水油は何に使うのか?記者がきくと「彼らは石けんをつくる、とか言うが、誰が信じますか? 精製しなおして、細長い震える物や、あるいは薄い風船状の何かをつくるんでしょう。近くに石けん工場はないが、震える系工場はいっぱいありますから」。

http://anond.hatelabo.jp/20070525170451

参考:http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/day/20070514/

記事への反応 -
  • 昨日貰ったプレゼントを今日早速ゴミ捨て場に捨ててきた。 久し振りに会った恋人に、ぶるぶる震えるブツを貰ったのだった。 大人になって大分経つけど実物をみたのははじめて。恥ず...

    • そのブルブル震える物を田舎の寂れた小さな町工場で作って組み立ててる所を妄想すると笑う。 家内工業で息子と娘が部品を作り、お母さんが組み立てて、お父さんが箱詰めしてるとこ...

    • なんのお祝いのプレゼントなのかわからないけど、それを恋人にあげることを決めた彼の心中は興味深いな。

    • http://anond.hatelabo.jp/20070525165720 といっても、安いところだと500円でお釣りが来るけどな。 ま、興味ないんだったら持っててもしょうがないけどさ、なんというか、彼氏がへたっぴぃなんだ...

    • それは、いわゆる「大人のおもちゃ」といわれるものだった。なんでこんなものを? 預かってくれ、と言われても。 慌てて油紙に包み直して、鞄にしまって考えた。捨てるだけなら人に渡...

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