仮想的有能感――。昨年、約34万部を売り上げた「他人を見下す若者たち」の著者、名古屋大大学院の速水敏彦教授(教育心理学)の造語だ。
無意識に他人を見下すことで、「自分はエライ、有能だ」と思い込むことを意味する。
速水教授は「格差社会で負け組になりそうな人たちにとっては、生き抜くための最後のとりでなのかもしれません。でも、自分がだめだと認めたくないから、ささいなことでもすぐにキレる。自分に甘いけど、他人に厳しい。こんな現象が広がっている背景には、この仮想的有能感があるのでは」と指摘する。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/otokogokoro/fe_ot_07011001.htm
仮想的有能感みたいなものは、その先生の提案を待つまでもなく、教育心理学の世界ではむかしから乗り越えるべき段階のひとつとして考えられているものだと思うよ。ピアジェだったか...