2006-11-28

ロマンチック非モテしよう

着々と街を飾っていくクリスマスイルミネーションは、きっと特別な何かでできている。

その何かは、僕から心の温かさを奪って、

その温かさを恋人たちに分け与えるはたらきをする。

そしてその何かは、電気ではなく、その過程での余剰エネルギーでもって発光しているのだ。

だから僕はあんなにきらびやかな光を見ているのに、心が寒く、ひもじい。

だから恋人たちはあのきらびやかな光を見て、きっと、たいそう心を躍らせる。

そしてだからこそ僕は、あの光に近づける自分になりたいのに、なぜかあの光を遠ざけてしまうのだ。

光っているのは、僕の温かさだったものだから。

いつの間にか失って、もしかしたらもう二度と取り戻せないかもしれない僕自身だから、眩しすぎるのだ。

もう一度、温かさを求めに行こう。寒さで心が凍え死ぬ前に。

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