はてなキーワード: 諸兄とは
中学時代からずっと消極的だった俺は、ろくに女子と話すなんて出来やしなかった。
多少はチャンスはあった。でもそれを生かすことは出来なかった。
しかし、担任にも「共学行け」といわれるくらい心配されていた(言外に、女子との交流を持てと言われたってこと)。
高校に入り、このままではヤバイと思い、積極的になろうと、少しだが、努力した。
服を選ぶのに気を使うようになり、少しでもチャンスを得ようと別の高校・女子高の娘と交流を持つ機会を作った。
話すときに困らないように面白い話題を集めたりもした。
それでもダメだった。何もなかった。
どんなにかっこいい服を着て交流を持って面白い話をしても、娘たちには響かなかった。
努力することを放棄し、完全体の「非モテ」となり、身内以外の女と話すことは皆無となった。
ほとんどモテるための努力はしていない。せいぜい、サークルに入ってちょっと女子と話したくらい。
こうして俺の非モテ生活は、あっけなく終了するのだった。
あっけない、本当にあっけない。当時は理由なんか考えず、幸せだけを感じていた。
今にして思うと、「高校時代は『仮性非モテ』だったのではないか」と感じる。
自分では非モテだと思っていても、客観的には完全なる非モテではなかった。
モテる(誰かに好かれる)要素はあったが、運と状況が悪かった。
だけど、非モテであると確信していたがゆえに、非モテ気質は抜けきらず、いまだに女は苦手。
非モテな部分が残ってるという意味では、今も仮性非モテなのかも知れない。
非モテだと思ってる諸兄も、本当は仮性非モテなのかも知れないよ。
こんな青春じゃつまらない(C)某クリニック