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2009-12-08

フリーダム過ぎる命名時代に我々はいかに呼ぶべきか

「大翔」が4年連続トップ 09年の赤ちゃん名前調査

 男の子名前で1番人気は「大翔」(ひろと)、女の子は「凜」(りん)―。通信教育大手ベネッセコーポレーションは7日、今年生まれた赤ちゃんに付けられた名前ランキングを発表した。

 大翔君は4年連続のトップで、2位の「翔太」(しょうた)、10位の「翔」(しょう)と「翔」がつく名前が三つもランクイン。ベネッセは「100年に一度の不景気の中、将来へ羽ばたく力強さを感じさせるのではないか」と分析している。

http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120701000694.html


将来に羽ばたく力強さはいい。ただ、将来大翔君社会に出てきたとき、我々は彼をどう呼ぶべきだろうか?

普通にヒロト』くんでいいじゃん」

とおっしゃられるかもしれない。しかし、大翔君ヒロトくんだけではないのだ。大翔(ハルト)、大翔(ヤマト)、大翔(ダイキ)、大翔(タイキ)、大翔(タイガ)、大翔(ダイショウ)、大翔(ダイト)くんといったさまざまな大翔くんが存在する。

ハルト、というのなら悠斗くんのなかにも悠斗(ハルト)くんはいるし、悠人(ハルト)や悠翔(ハルト)くんも存在する。


もはやフリーダム過ぎて我々にはどうしようもない。

学校先生はどうするのか。

「では出席を取ります。えーと、山田大翔(ヒロト)くん」「大翔(ハルト)です先生

鈴木…大翔(ヒロト)くん?」「大翔(ヤマト)です」

五所川原くんはこれは大翔(ヒロト)でいいのかな」「大翔(ダイショウ)です」


畜生昭和な時代はよかった。「勝仁」ならほとんどが「カツヒト」だし、「正人」なら99.9999パーが「マサト」だ。


まあ、先生名前と顔を覚えるのが仕事だからいい。社会で他人に名前を呼ばれるときにフリガナがないといちいち

「お名前は大翔(ヒロト)さまでよろしいですか?」「いいえ、大翔(ヤマト)です」

「このお名前は光宙(コウチュウ)さまとお読みするのですか」「いいえ、光宙(ピカチュウ)です」

みたいなやり取りが際限もなく繰り返される事になる。

これは極めて非効率的だ。

このやり取りだけでGDPは0.5パーセントは低下してしまうに違いない。


ではどうすればよいのか。先人の知恵がここに存在する。


今後、名前漢字をそのまま音読みで読むことにするのだ。

鈴木翔くんは「スズキ ダイショウ」くんだ。

仮にその名前ヒロトだろうがヤマトだろうがダイキだろうがダイショウだろうが一切の区別なく「ダイショウ」くん、と呼ぶ。

そしてそれは決して失礼ではない、ということを徹底しておく。

大翔(ヒロト)くんは、「ダイショウくん」と呼ばれたら自分の事だな、と認識できるようにしておく。第二の名前のようなものだ。


これは別に今に始まった事ではなく、藤原定家ふじわらのさだいえ)を「フジワラノテイカ」と呼んだり、伊能忠敬を「イノウ チュウケイ」と呼ぶ方法が日本の文化には存在する。(有職読み、という。本当の名前をあえて呼ばないことで敬意を表する呼び方である)


これを適用すれば、我々は今後珍名奇名、フリーダムすぐる命名の人物の呼称に悩まされる事は少なくともないのではないか。

「光宙」くんは「コウチュウ」くん、と呼べばOK.

たとえ光宙(ピカチュウ)くんであろうが光宙(コウソラ)くんであろうが光宙(ア・バオア・クー)くんであろうが「コウチュウ」呼びで解決だ。


同様に「樹茶(キティ)」ちゃんであっても「ジュサ」ちゃん、と呼べばOK.

呼ぶこちらが赤面する事もない上にサンリオも安心だ。


#人の名前を正確に呼ばないなんて失礼だ、とかいう馬鹿親の言い分は「じゃあテメエはこの何十種類もあるフリーダム名前を読み仮名ナシで読めんのかよ!」

と突っ込めばOK.第一「記憶力」という他人のリソース勝手に占有する珍名は大いに社会にとって迷惑なのだから。


この方法だと偶然音読みが被ってしまう事もあるだろう。たとえば「光宙(ピカチュウ)」くんと「甲虫ビートル)」くんは同じ「コウチュウ」くん、と呼ばれることになる。

その場合は慌てずに「ヒカリコウチュウくん」「カブトコウチュウくん」と呼ぶとカッコいいぞ。もっと短縮して「ヒカリの」「カブトの」って呼ぶとなんだか二つ名みたいでイカス


ともあれ、今後確実にやってくるであろうフリーダムネーム時代に対応するために、このような方策を採るのはどうだろうか。

国語審議会の皆様、もし見ていらしたらこのアイデア無料で進呈しますがいかがか。

 
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