はてなキーワード: ナルコレプシーとは
一年前から精神科に通っている。成人ではあるが、ADHDの診断を受け、リタリンを処方されていた。前回受診時(11月末)には今後も投薬を続けられるので心配ないとのことだったが、二日前に主治医から電話があった。
17歳以上のADHD患者には、リタリンが処方されなくなることが正式決定したというのだ。しかも来年1月から。また、コンサータも、大人には適用されることは当面ないとのこと。
選択肢は三種類。
●断薬で様子を見る
●別の抗うつ薬(NSRI)への変更
とりあえず、来週、主治医が診察してくれることになったから、詳しい話を聞いてくるが、今はものすごく不安。「主治医の電話で衝撃の事実を伝えられた副作用」で仕事が手につかない。
メディアキャンペーンでリタリン中毒が取り上げられていたけれど、あれは処方する医師に問題があったのが一番の問題で、ドクターショッピングした患者や患者を装って売買目的で購入した人間、に問題があると増田は思う。その点もたしかに報道されたがそれ以上に「リタリンのせいで何もできなくなった」少数の被害実態が過剰に報道された。あるいは、「リタリンは合法ドラッグとして取引されている」ということばかりが強調された。
しかしADHD患者は適用外処方、ということもあり、ちゃんとその旨について主治医から説明を受け書類を受け取り、サインもし、その上で投薬。また一度に30日分以上は処方されないことになっていた。そういう意味で厳格な処方だったはずだ。
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鬱病が適用除外になるのは分かる。他に多くの薬があり、選択肢が豊富なのだから、副作用のほうが大きい薬ならやめたほうがいい。でもADHDに関しては、作用機序は解明されていないものの、70%という高率で効く薬だったうえ、代替薬の候補としてあがっているものが本当に効くのかも分からない状況で投薬だけが打ち切られるのだ。本来リタリンは「減薬」が必要なはずの薬なのに。
またADHDは覚醒レベルが低い、という側面もある。だから、ナルコレプシーの薬でもあるリタリンが効いているのかもしれない、ということも主治医から効いていた。覚醒レベルが低い→不注意になる→リタリン覚醒レベルがあがるから注意が持続するようになるのでは、と。増田は前夜に十分な睡眠時間をとっても、翌日、ひどい眠気におそわれることがよくあり、その症状はリタリン投薬後には改善していたのだ。
リタリンの薬価が安いから、製薬会社が売りたくなかったんだろう、なんて噂もある。17歳以下に対しては、投薬できて成人には投薬できない、というのも不可解だ。
ずっと続けられる薬だなんてはじめから思ってなかった。それでも、なんとか仕事を続けられる状態まで回復したのだ。一年前は一週間に一度は出社できず、自傷も止められない状態になっていた。今は毎日出社できているし増田の場合、副作用はほとんど出なかった。最低容量だったから、むしろ効かない日も月に何日かはあったが、それによって量を増やすのではなく、薬が効かない日はもう、仕方がないと。人間誰しも調子の良い日、悪い日あるわけで。
これからどうするのか、主治医と話し合って決めていこうと思う。ただ、これだけは言いたい。薬そのものが悪いんじゃない。薬を使う人間に問題があるのだ。
薬だけじゃない。水も砂糖も塩も、摂取し過ぎたら死ぬのだ。だからといって、水の供給をやめるのか?砂糖と塩は売らないことにするのか?人間の取り扱いの問題をシステムとして解決することなしに、問題のあるとされる薬を駆逐するだけなら、また同じような問題が、別の薬でも繰り返されるだろう。
「私はうつ病じゃないんですか?」
「うつ病ではありません。」
「私は統合失調症じゃないんですか?」
「統合失調症でもありません。」
「一体何の病気なんですか?」
「あなたは神経症でもアスペルガー障害でも精神発達遅滞でも躁鬱病でも摂食障害でもナルコレプシーでも認知症でもない。」
「じ、じ、人格障害だとでもいうのですか?」
「じゃあ、なんだっていうんですか!」
「つまり、あなたは精神医学の枠組みでは疾患や障害にはあたらない、ということです。」
「先生、私は一体何だというんですか!」
「標準偏差のなかに入る、ごく普通の人、ということになると思う。」
「……。」
「ただし、それは精神医学の物差しで言えば、の話です。善悪の物差しで言えば、一般に、あなたの所業はクズ、と呼ばれるに値するものだと思います。」
「クズ…。」
「違うというのですか。」