2021-04-20

タワマンに住んでみたので諸々感想等書いてみる

SNSだと、家バレしても面倒くさいのでここで書いてみたい。

基本的なスペック

  • 首都圏近郊
  • 駅徒歩4分くらい
  • 面積60平米くらい
  • 北向き、30階代前半。
  • お値段4000万円代前半くらい。
  • 入居後1年くらい。

タワマンは北向きでも十分明るい

我が家は一般には不人気な北向きの部屋だ。敢えて選んだわけではなく、単に欲しいサイズの部屋がその向きだけだったんだけど、結果これで正解だった。

例えばだけど、新宿御苑みたいなでっかい公園の芝生の真ん中で、体育座りをしているところを想像してみて欲しい。東西南北の景色を眺めたあとで、その場で立ち上がって、もう一度東西南北の景色を眺めるところを考えてみて欲しい。座っている状態だと、視界には自分自身の影が大きく入るため、北向きが一番暗く感じるはず。じゃあ立ち上がった状態だとどうか。むしろ南向きのほうが、目に入る木の影の部分で暗く見えないだろうか。

高さのある建物だと北向きでも、日中家に過ごす程度ならば間接光だけで十分明るい。もちろん直射日光は南向きしか入らないので、日の暖かさを感じることは出来ないしガーデニングには不向きだけど、その分真夏でも熱でカンカン照りになることはないのは利点だと思う。

建物は飽きるが自然は飽きない

駅に近くて、ローン減税の範囲で買える物件を探していただけで、高層階からの眺望というものにはさほど興味がなかった。眺望なんてどうせすぐに飽きると言われている通り、実際にすぐに飽きた。ただ全く予想していなかったが、空模様というのがなかなかおもしろい。

周辺では一番高い建物なので、視界を遮るものは一切なく地平線までよく見える。流れる雲をぼーっと眺めながら、風の流れを感じたり、夏場には「ああ、今はあのへんで雨が降ってるんだな」というのをウォッチして過ごしている。また街路樹の桜やイチョウも見えるので、コロナ禍で外に出れないときも、季節の移り変わりを感じることが出来た。

以前住んでたアパートは、一お向かいのマンションの背中しか見えなかった。いまは毎朝起きてベランダに出て、「今日はこんな一日かー」と感じることが出来る。地上から遠く離れたほうが自然を感じられるのは何とも皮肉な話だけど。

各階ゴミ置き場が最高に便利

タワマンといえば、カフェだのバーラウンジだのプールだのとフィットネスだのといった豪華な共用設備が有名だけど、うちにはそんなものはない。アレはタワマン黎明期に、豊洲だの武蔵小杉だの工業地帯の不便な立地に作らざるを得なかったため、必要なものは中に作ってしまえという発想で作ったらしい。ただ運営コストが大変掛かるため近隣に類似施設があるならば、外注したほうが安上がりである。

うちにあるのは、キッズスペースやスタディルームやゲストルーム等々、比較的最近の大型マンションであればもれなくついているような物がメインとなる。タワマンらしい共用設備といえば「各階ゴミ置き場」くらいだと思うけど、これは最高に便利。マンションブロガーのマンションマニア氏も、タワマンの最大の利点のひとつにあげてた気がするけど、ゴミ出しのストレスがなくなるのは、めっちゃ楽。

以前は、燃えるゴミは週3回、資源ごみは週1回、燃えないごみ・有害ごみは2週間に一度のタイミングを図って、徒歩1分程のゴミ捨て場までえっちらおっちら運ぶ必要があった。燃えるゴミはとにかく、通販で買い物をしたらすぐに溜まっていくダンボールをまとめて運んだり、ワレた茶碗を2週間後まで忘れず残しておくのは大変苦痛だった。それがぜーーーーーんぶ、ゴミとしてまとめたら即、同じフロア内にあるゴミ置き場に置いておけば良い。

ゴミ置き場は二重扉になっており、毎日一回清掃担当の業者が一階の集積場まで貯めて、市の収集車が運んで行ってくれているらしい。

白状すると、以前ペットボトルは「大丈夫、燃える」と燃えるゴミに突っ込んでた。それも、一週間自宅で貯めておくという行為が無くなってから、綺麗にキチンと分別できるようになった。

宅配ボックス・インターホン周りが連携されており便利

もう少し共用設備の話をすると、宅配ボックスは当然ついている。オートロックのシステムと連動しており、荷物があるとオートロックの機械に鍵をかざした瞬間にお知らせが流れる。宅配ボックスも同じシステムで動いているため、自宅の鍵をかざせば勝手に該当の宅配ボックスが開いて便利。(いちいちパスワードなどは必要ない)またマンション共有のシェアサイクルサービスがあるが、バッテリーの受け渡し等は、この宅配ボックスを使って行う。

宅配ボックスは、ゴルフバッグが入るようなサイズから、A4サイズ程度まで200個近くは用意されているので、「入れっぱなしで放置している住民がいて困る」みたいなことは当面なさそう。

宅配便は1階から順に処理されるので、鳴ってから到着までかなり待つこともあるが、Amazonは「玄関のところに置いておいてください」で通じるし、その他の業者でも「じゃあ宅配ボックス入れておきます」で済むので楽。ついでにいうと、不在時にインターホンを鳴らした人がいる場合は録画され、帰宅後に確認できるようになってる。

また関係ない話だが、宅配ボックス周辺もセキュリティエリア内に指定されているため、不要なチラシがほとんど入らないのも快適。

高層階低層だとエレベーターは待たない

これだけの高さだと、さぞやエレベーターの待ち時間は長いのではないかと言われるけども、実際に長いと感じたことは殆どない。

エレベーターは、高層階用と低層階用に分かれており、我が家が利用するのは高層階用と呼ばれる方になる。といっても、30階ちょいだと高層階の中ではかなり低層の部類にはいる。それが何を意味するのかというと、1〜29階までは停止しないため、途中で乗り降りする人を待つストレスは無い。

上から乗ってきた人で満員で乗り込めないリスクはあるが、1年近く住んでいてそのような状況になったのは、小学生の通学ラッシュとぶつかった1回しかない。

また「高層用」と呼ばれているエレベーターだけで4機ある。例えば100戸で1機と200戸で2機だと、エレベーターが目の前で発車してしまって長時間待たされるリスクは、後者のほうが低い。言い換えれば、スループットが同じだとしてもレスポンス速度では有利になる。コロナ禍なので、エレベーターでも密になりたくない。どうせすぐに次が来るので、一本見送る選択が取りやすいのも、利点の一つだと思う。

上下階の騒音はしないが外の音がうるさい

タワマンは、巨大な建造物である。少しでも重量を減らす必要があるため、一般的なマンションよりも床や壁は薄い構造になっているそうな。ただ今の所、上下階の物音を感じたことは一切ない。

その代わり、外の音はかなり家の中まで入ってくる。道路であれ線路であれ、途中に遮蔽物は一切なく、更に他の建物に跳ね返った音も全部届くことになる。特に換気扇や換気用の穴の近くは、道路沿いや線路沿いに住んでるのと同じくらいのボリュームで聞こえるので、神経質なひとには辛いかも。

まあ個人的には、下の階の人に迷惑ではなかろうかと考えながら生活するよりかは、慣れれば電車の音も鈴虫の鳴き声も変わらんと思えばなんてこと無いと思う。

階層格差は感じない

タワマンというと「上下階での階層格差が激しそう」みたいな捉え方をされることが多いが、少なくとも今のところは感じたことはない。

そもそもマンション内での付き合いなんて無い。また階層が上下したところで同じ間取りの場合は殆ど金額に差はつかない。同じフロア内でも単身者向けの1LDKや、南向きのファミリー用、ダイレクトウィンドウのある角部屋(ちょっと高い)など、面積も金額も多種多様であり、上の階だからといって金持ちとは限らない。むしろ板マンのほうが階層と所得階級が連動しやすいのでは?

また他のマンション掲示板等を見ても、上下階に対する意識よりも他のタワマンに対する意識のほうが高く、同一物件内であれば同じ船に乗る仲間感すら感じる。

その他

雑多に感じたことを書いておく

  • ネット回線は早くはないが、さほど遅くない(100mbpsくらいは出る)
  • 携帯の電波は入る(楽天アンリミットはたまに入らない)
  • スタディルームはたまに使う。テレワーク用か稼働率高し。
  • 設備的な面であってよかった度としては、床暖→食洗機→浴室乾燥→ディスポーザーかな。
  • 車は持ってない。住民専用のカーシェアがあるんだけど、外のカーシェアのほうが安いのでそちらばかり使ってる。

諸々書いてみたが、タワーマンションというのは、食洗機・ドラム式洗濯機・ロボット掃除機みたいな「生活を便利にする高級な家電」みたいなもんだとおもう。

単に駅に近くて、最新の設備があって、スケールメリットを活かせる。それが求めているもので、基本的には縦に長い団地である。本当に金を持っていて、それをひけらかしたいならば、松濤や番町の低層マンションに住むでしょ。

幸いコロナ禍の中でも、中古市場での価格を見る限り値段は下がっておらず、むしろ購入時より2割ほど値上がりしている状況だそう。(ほんまかいな)

大規模修繕がどうなるのかなど不安要素はあるけど、こうした利便性が伝われば、まだもう少し上がるんかもしれない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん