■シンエヴァって若い世代が感動して泣くべき内容なの？

シンエヴァを観てないし、噂を聞くほど観る気が失せるのだけど、

若い世代が感動して涙するような内容なの？

見たくなくてもネタバレがこれだけ出回っているので、大体のあらすじは知ってしまっていると思うのだけど、

端的に言って、庵野氏や制作側の、良くも悪くも「老い」を感じた

ただ、「老い」の良さというのは老いたから感じるわけで、

例えば、結婚したとか、出産した家庭を題材にした映画を作ったとして、

内容がその世代にならないと深く感じないというのはありうると思っていて、

それは戦争映画とかも同じであって、

戦争を知らない世代がバンド・オブ・ブラザースを観るのと、

ノルマンディー上陸作戦に参加した、もしくはその世代のアメリカ人が観るのでは全然違って観えさえする可能性があるわけで、

話を戻すと、今回のエヴァでシンジは父殺しを達成した、

アスカではなくマリという泥棒猫現実解と人生のseparate wayを歩むことを決めたわけで、

まあ、作者が若い世代の観客に対しても自分の老いを追体験させるような内容を含んでいるからなのかもしれないけど、

やっぱりなんとなく解せいないのは観てないからなんだろうけど

実話を元にした戦争映画を観て、若い世代が、あの頃は大変じゃった…、みたいに泣き出すのはおかしいし、

寧ろ観ても実感がないから胸に迫るというか、実感が持てなければ涙腺が緩まないと思うんだよね

自分だって東日本大震災前と後で震災ネタの映画の感想が大きく変わったし、

今回のコロナの前後でパンデミックネタの映画の感想も大きく変わったと思うし、

逆に、もしかしたら最近の若い世代が「老い」ているのだとしたら、それはそれで亡国なんだなあと思うのだけど

個人的には、今の時代になっても、これからの時代も、若いうちはアスカ狙いでいいんだよ

その前にレイはどうなの？という話もあるけど、個人的にはシンジとレイのカップリングはちょっとキモイと思ってて、

それは遺伝子的にとはいえ母親と息子が性的関係とか、それはAVとかで成立はするだろうけど、

個人的にその趣味はないし、ストーリー的にもファーストガンダム同様、父殺し、母殺しなのだろうから、それはないと思ってた

アニメというかフィクションだからでもあるが、現実に比べてそういう選択肢が少なく描かれているわけで、

そうなるとシンジと性的に対の関係になるべき相手はアスカ意外にありえないと思う

レイは母親、ミサトは憧れのお姉さん、どちらも母性を兼ねた存在だ

ネタバレでマリエンドというのを知ったとき、作者がそうしたくなる気持ちは分かるけど、偉く消去法的な選択だなと思ってて、

それは俺妹も同じであって、あれも桐野エンドになるのは物語上他のすべての選択肢を消去する必要があった

もしくは、「ぼくたちは勉強ができない」だったかみたいなマルチエンディングにするとかだろうか

俺妹を例にすると、最後に桐野以外のオチを付けることで色々な弊害が起こる可能性がある

まず、続編が作れないｗ

これは地味に作者側としては困る点ではないかと思ってる

続編を作るためには、そこをぼかす必要がある

だから桐野エンドにして、しかしながら二人が性的関係になるわけでもなく、また元の日常に戻していた

それから、続編が作れなくなる理由でもあるが、こういう日本のハーレムもので、

特定の誰かと結ばれましたというオチにしてしまうと、急激に現実に引き戻されるというか、生々しい話になってくる

これが安野モヨコのハッピーマニアみたいならば問題はないのだ

俺妹で例えるなら桐野以外の誰かと結ばれ、結婚したが、中年になって離婚したくなり、みたいな話が成立する

これは安野モヨコみたいな作風なら何の問題もない

結局のところ、エヴァも日本のラノベのハーレムネタと根っこは同じであって、

最終話の学園ラブコメ路線であれば、シンジはレイとアスカの間をふわふわしたり、

ミサト先生とのちょっとエッチなシーンがあればそれでいいのであって、

しかしながら、なんだかんだ本編のエヴァもそういった文法に乗っ取っていたきらいがある

だから、マリエンドというのは桐野エンドと似ていると思った

作者の本心はともかく、自分としては、話の流れから消去法になった考え方のように思う

ただ、それはいわゆる「打算」であって、

「打算」「妥協」の良さは老いてから分かるものであって、

若い世代が若いうちから、諦めるのも人生だよね(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪みたいなのは気持ち悪いと思うのだった

なんかうんうんを変換したら候補に表示されたのでつい選択してしまったがそのままにしておく

Permalink | 記事への反応(23) | 10:12

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