ふと思い出したので書く。
隙間時間にカフェで仕事することが多いんだけど自宅や職場と違って適度な雑音があって集中できる。
集中してるといっても面白い話題があると思わず聞いちゃうんだよね。
面白さレベルが閾値を超えると集中力の壁をこえて聞こえてきちゃうというか。
2014年末か2015年始だったと思う。
となりに座った高齢の男性と若者が名刺交換し始めたわけですよ。
あ、これは珍しいパターンだなと。
高齢の男性もスーツとかじゃなくて私服ぽい服装だったから「マルチ勧誘」「おれおれ詐欺」「教授と学生」とかって感じかなと思った。
どうやら高齢男性はNHKの社会部の記者で若者は学生でなんかの団体をやってるらしいってことはわかった。
新聞の社会欄読まないぼくは知らなかったけどシールズっていう団体だった。その団体のNo.2的な立場の学生みたいだった。
おれおれ詐欺じゃなくてよかったとホッとしたんだけど、じわる発言が多かったからなんとなく覚えてる。
1. 「●●(たぶんリーダーのひと)ではなく、僕が全体のプラン練ってます。●●はそんなに賢くないです」みたいなこといってて俺が裏ボス的な発言に若さを感じた
2. NHKのひとの「あれすごいね。ラップ。どこで覚えたの?」という質問。「えーっとライブハウスとか・」「あー」という会話の流れ。社会部のおっさんにしてみれば音楽はなんでも音楽教室とかでならうものという思い込みでもあるらしい。「YAMAHAラップ教室です!」って答えてほしかった。
3. 「いやー僕は社会的不適合者なんで汗。就職とか決まってないんで」に対してのNHKのひとの「うちに来ちゃいなよ」発言。これで一気に場がオジサン側に流れた。このあとはペラペラ「これは秘密なんですが。。」と言いながら話しまくってた。誘われた瞬間のうれしそうだった表情を覚えてる。良かったね、やっぱサークル活動は就職につながらなきゃ意味ないよね!社会の不満で就職できないことだよね!と思った。
4. 「●●(たぶん警察とか公安だと思う)をどうやって見分けるの?イベントとかに来るでしょ?」みたいな質問をオジサンがして「いやー簡単すよ。スニーカーを見ればわかるって活動の先輩に教わってるんで。」これがどういう意味かよくわからなかったけど、確かに公安のひとの服装ってダサいよね。何年も同じ服着てそうな感じ。数年後デモ隊を監視してるオジサンたちをみかけるようになって言ってる意味がわかった。
5. 「そういうノウハウは青年部?から教わってるんですよ。これは秘密ですよ」「それって共産党ってこと?」「はい」みたいなことをサラッと言ってた
6. 「ロゴとかデザインおしゃれだよねぇ」「あーこれはスポーツ誌のデザイナやってるプロが匿名でやってくれてるんですよ」「あ、学生じゃないんだ」「そうなんですよ。かっこいい活動を目指してるんで●●●●(スタイリッシュなことが重要と力説)」内容うすーー。でも実利的でかっこいいとも言えるなぁと思った。
7. 「安倍首相に対談おねがいしたんですけど、直前で断られました。びびったんですよ」すげー大物じゃんと思った。当時シールズが何者か知らなかったので。
8. 「秘密でなんですが、ブレーンが東大の●●●(講師?助教?わすれた)に居るんですよ」「モウリ(森か毛利か覚えてない)って言うんですけど。この師匠。僕らは仙人って読んでるんですけど、彼にいろいろ教わってます。これ秘密ですよ。まじでヤバイですよ」とかなんとか。俺聞いてるーーーと思った。
その後シールズがテレビとか新聞で大々的「学生の怒り」みたいな感じで取り上げられてるのをみて「いやいや共産党青年部の手先いうてたやん。NHK社会部に入社してへんの?なんやねん」と思ったけど忙しくて忘れてた。
いまふと同じカフェで思い出したから書いた。
これですよ、こういうのを怪文書と言うんですよ。 怪文書って意味不明な文章という意味じゃないですからね。 誤用には気をつけましょう。