2016-05-31

就活業界による汚染が進みすぎたと思う

就活業界が面接の「正解」を自分たちで決めてその「正解」を就活生と就職先企業の両方に売りつけて就活をただの「答え合わせ」の場所にしている実態には違和感しか感じない。

就活における本来の「正解」はお互いのニーズの一致を確認することであり、時にはその不一致を白日の下にさらけ出し両者納得の上でのお断りをする事もまた本来の「正解」である世界だ。だが就活業界の手によって歪められた「正解」とは面接の「合格」の事である。とにかく「合格」してしまえばそれでいいというアニメ専門学校の就職率のごとき空虚なものだ。そしてそれを企業にまで売りつけ始めた。「合格」に至るのにベストな解答をした学生に「正解」≒「合格」を上げるようにしなさいと教えているのだ。これでは最早就活業界の作ったお題目の暗記テストだ。

いい会社に入りたい。いい社員が欲しい。その為には就職活動(採用活動)に力を入れるのは重要だ。だがそこで必要なのはお互いの効率的な情報開示による正確なマッチングをおいて他にないのは現実を見れば明らかだ。だが自分たちの現実を受け入れる事を恐れるあまり、「正解」さえ唱えれば結果が伴うと誘う就活業界の謳い文句に誘われてしまうのも理解は出来る。だが、それでも乗り越えて欲しい。日本がこのまま就活教の食い物にされてしまうのは見ていられない。

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