2011-10-19

http://anond.hatelabo.jp/20111019111239

引用部の冒頭に「故に」があることから分かるように、

「風林火山」の一節は前段から引き続いて書かれたものであり、

そこを読まないと理解はできない。

『孫子』の「軍争篇」では「いかにして戦場に早く着くか」が論じられている。

戦場に早く着きたいからといって、強行軍で直進したのでは、戦場に着く頃には疲弊しきってしまう。

大軍を動かすのであれば尚更、素早くは動けないものだ。

「故に」、進むべき時に進み、止まるべき時に止まり、ときに分散し、また集合し、

自軍の進行方向を悟らせないようにしつつ、

敵軍の進行を遅らせるように動くなどして、

「迂回しても敵より先に戦場に着く」ように軍を動かすべきだ。

だから「迂直の計を先知する者は勝つ」=「迂回を直進に変えるような方法を知っている者が勝つ」なのだ。

あと、武田家の旗には、

「疾如風 徐如林 侵掠如火 不動如山」と書かれているだけで、

「風林火山」と書かれているわけではない。

「孫子のエッセンスをさらに短く表現した」というのは意味が分からない。

『センゴク』の合戦描写を信用しすぎるのもいけない。

山本勘助という軍師は存在しない。

  • http://anond.hatelabo.jp/20111019114324 ありがとう!あなたみたいな意見を聞いてみたかった。 センゴクについてはこれを信じるというわけではないけれど、 私が今頃武田信玄やら孫子に興味を...

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