引用部の冒頭に「故に」があることから分かるように、
「風林火山」の一節は前段から引き続いて書かれたものであり、
そこを読まないと理解はできない。
『孫子』の「軍争篇」では「いかにして戦場に早く着くか」が論じられている。
戦場に早く着きたいからといって、強行軍で直進したのでは、戦場に着く頃には疲弊しきってしまう。
大軍を動かすのであれば尚更、素早くは動けないものだ。
「故に」、進むべき時に進み、止まるべき時に止まり、ときに分散し、また集合し、
自軍の進行方向を悟らせないようにしつつ、
敵軍の進行を遅らせるように動くなどして、
「迂回しても敵より先に戦場に着く」ように軍を動かすべきだ。
だから「迂直の計を先知する者は勝つ」=「迂回を直進に変えるような方法を知っている者が勝つ」なのだ。
あと、武田家の旗には、
「疾如風 徐如林 侵掠如火 不動如山」と書かれているだけで、
「風林火山」と書かれているわけではない。
「孫子のエッセンスをさらに短く表現した」というのは意味が分からない。
『センゴク』の合戦描写を信用しすぎるのもいけない。
山本勘助という軍師は存在しない。
http://anond.hatelabo.jp/20111019114324 ありがとう!あなたみたいな意見を聞いてみたかった。 センゴクについてはこれを信じるというわけではないけれど、 私が今頃武田信玄やら孫子に興味を...