2010-11-26

私は嘘をつくのが下手だから

うわーこの人のことめっちゃ好きだわ。

とか思う人とは決して恋人同士になれない。

それでもどうしても隣にいたいから、て言うかぶっちゃけ触って欲しいから、笑って欲しいから、必死になって近づいてはみる。

そうしたらキスセックスもできるし、好きだよとか可愛いよとも言ってくれる。

そこまでは変な話簡単なのだ。

だって性欲を刺激することは容易だものね。

アルコールとノリと勢いがあればなんとかなる。

でも、そこから世間一般で言う恋人同士になるのが難しい

ひと通りすることしたくせに、いざ愛してるとか彼女になりたいとか言おうとすると喉の奥がぎゅっと詰まったみたいになって言葉が出ない。

でも相手も多分わかってるのだと思う。

私がもうめちゃくちゃその人の事好きだって。

だって私は嘘をつくのが下手だから。

でも相手は決して核心には触れてくれない、毎回、絶対。

分かってるのに触れないのは、きっとその状況が楽で便利だからだ。

だから私も言わないまま、宙ぶらりんの時間が続く。

そうこうしているうちに、その人に本当に好きな人が出来て、私は良かったねと祝福する演技をする。

結局最後まで私を選んではくれなかったねとか思いながら。

相手の女なんて消えれば良いのにとか思いながら、精一杯笑ってみる。

相手はきっと、そんな私の考えも分かっているのだと思う。

だって私は嘘をつくのが下手だから。

それで良いと思う。

最大級の罪悪感と、少しの恐怖心を感じてくれたらそれで良い。

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