追伸
今日も仕事が決まりませんでした。みんなは自分と向き合って、とか、ちょっと嘲りながら起業したら、と定型句を述べてくれますが、僕はみんなそんなことしないでも仕事が決まっていることはわかっているので、適当に頷くしかできないんです。家に帰ったら、ため息ばかりついてしまう自分を嫌悪して、実りのない行いにさらに嫌悪して、涙が出ます。胸がしめつけられるような気分に苛まれ、終わらない苦しみに拉がれます。
君は家内との生活がうまく言っているでしょうか。学生結婚すると聞いたときは心底驚きましたが、あれから幾年過ぎました。
私が見た君の家内は清楚で、まことに君とふさわしい人と結ばれたのは友としても幸甚です。
君は豊かな心を持っているのだから、これらはすべて私の杞憂となるのでしょう。
これから寒くなります。無理されないよう。