■人間の持つ感情の中で唯一評価に値するものは、苦痛である
苦痛こそが、人間の持つ感情の中でもっとも評価に値するものである
というのも、苦痛というものは、一定の条件下において生じるものなのである
その条件とは、自身と他者と関係すること、自身と他者の欲求を満たすことである
つまり、苦痛というものは、自身と他者が関係することや、自身と他者の欲求を満たすことによって生じるものなのである
『自己意識』とは――自身と他者とが関係し合うことによってのみ生ずる
つまり苦痛とは、自己意識そのものでもある
あるいはこうも呼べよう、『苦痛とは意志である』
ただし――関係性に全てが飲み込まれてしまっては、それはそれでニヒリスティックである
関係性を抑制するような方策が――時に必要となるだろう
ツイートシェア